石橋改め朝乃山、デビュー1年で新十両に

 大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議が25日に開かれ、石橋改め朝乃山(22)=高砂=の新十両が決まった。近大相撲部から昨年春場所でデビューして1年。初場所(22日千秋楽)、7戦全勝で幕下優勝を飾り“第二の故郷”へ関取として凱旋する。

 富山県出身力士では、97年に元関脇琴ケ梅が引退して以来の関取。高砂部屋力士は元大関朝潮の高砂親方譲りでしこ名に「朝」が付けられる。「朝乃山英樹」には地元富山愛をふんだんに盛り込んだ。

 富山のアルプス「立山連峰」もあってか、自らの愛称は「人間山脈」。富山出身横綱の太刀山にもあやかった。富山商相撲部時代の恩師で21日に40歳で急逝した浦山英樹先生への思いなどを込め、名前まで「英樹」にした。

 21日、幕下優勝を決めた日に浦山先生が亡くなった。葬儀告別式が23日にあり、富山に帰郷した際、先輩、友人らと相談して決めた。「いろんな思いを背負う力士になりたい。20年ぶりに富山に新十両を見せられた。期待に応えたい。浦山先生は決して褒める先生じゃなかった。稽古に励みたいと思う」と、力を込めた。

 189センチ、160キロの恵まれた体格を生かし、右四つ、左上手のスケールの大きい相撲。右四つと言えば、横綱白鵬(31)=宮城野=が代表格だけに、日々、見ては研究する。「浦山先生の教えが『真似できなかったら盗め』だった」と、師の教えを刻み上を見る。

 高砂部屋は初場所で139年続いた関取が途絶えたが1場所で復活。会見に同席した師匠の高砂親方は「私の代で途絶えたのは残念だけど、『新しい歴史を作ろう』と言って来た。石橋が歴史の1ページを開いてくれた」とまな弟子をたたえた。師弟とも近大出身で「僕は考える頭がなかったから、相手にぶつけた。石橋は明るいし、頭がいい。マグロの近大ですから」と“絶口調”だった。

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