13歳張本&16歳美宇 打倒中国へ“虎の穴プラン”

 卓球の世界選手権(5月29日~6月5日、ドイツ・デュッセルドルフ)代表に選ばれた、全日本選手権女子シングルス優勝の平野美宇(16)と男子の張本智和(13)=ともにエリートアカデミー=が23日、都内で記者会見した。将来のエースを担う金の卵2人には、日本代表合宿と並行しながら、それぞれ中国で強化合宿を行う。2020年東京五輪での金メダル獲得に向け、“打倒中国・虎の穴プラン”が敷かれることになった。

 日本卓球界の金の卵が卓球王国に乗り込み、“虎の穴”で打倒中国の奥義を磨き上げる。

 全日本女王に輝いた平野は昨年、中国スーパーリーグに挑戦するなど5回の中国合宿を行い、中国選手と手を合わせながら急成長を遂げた。今年も2月を皮切りに年7~8回の中国遠征を計画しており、長期合宿も検討。練習パートナーやトレーナーが帯同する他、学校に通えないため家庭教師をつけて毎晩1時間勉強するなど、全面バックアップ体制で金メダルを目指す。

 日本卓球協会の強化本部長でエリートアカデミー総監督の宮崎義仁氏(57)は「中国を倒すことだけ考えて合宿を入れており、彼女は全部吸収して、やればやるほど強くなる」と明かす。「スピードなら(リオデジャネイロ五輪団体金メダルの)劉詩ブンを超えている。世界王者になってもおかしくない」と太鼓判を押し、「年齢的にも2020年には脂がのりきっているので中国の脅威になる。もう少し強くなると中国側も受け入れてくれなくなるのでは」と心配するほどだ。

 男子の張本も両親の出身地である四川省を拠点に年数回の合宿を予定しており、東京五輪の男女エース候補を徹底的に鍛え上げる環境は整った。まず試金石となるのが今年の世界選手権。平野は「中国選手に勝ってメダルを獲れるように頑張りたい」と気合を入れた。

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