錦織3年連続8強ならず フェデラー相手に惜敗、消耗戦で力尽きる

 「テニス・全豪オープン」(22日、メルボルン)

 シングルス4回戦で男子は第5シードの錦織圭(27)=日清食品=が元世界ランキング1位で第17シードのロジャー・フェデラー(スイス)にフルセットで競り負け、3年連続のベスト8進出はならなかった。第1シードのアンディ・マリー(英国)が世界50位のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)に敗退。女子も第1シードで前回優勝のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)がココ・バンダウェイ(米国)に2-6、3-6で敗れる波乱があった

 少年時代に憧れた「スーパースター」との四大大会初対戦は無念の黒星となった。錦織が四大大会で17度の優勝を誇るフェデラーとのフルセットの消耗戦で力尽きた。今季最初のグランドスラムは、ベスト8にたどり着く前に終わり「こういう負けでとても失望している」とうなだれた。

 一進一退の攻防で第4セットまでを終えると、左腰周辺のマッサージを受けた。「疲労もあった」という最終セット、0-1で迎えたサービスゲームはバックハンドにミスが続出。最後もバックがネットにかかってブレークを許した。その後も巻き返せず、「集中力の欠けた1ゲームでこうやって差が出る。そこが一番もったいない」と悔しがった。

 「常にプレッシャーをかけてくる。落ち着いて甘いボールを打てない」と振り返るように、相手の攻撃的なテニスをいなしきれずに心身の状態が落ちていった。第2セット以降は一度しかブレークできなかった。

 35歳にして高い実力を維持する元世界ランキング1位に対する尊敬の念は変わらない。その偉大な選手にこれで4連敗となり、悲願の四大大会初制覇は持ち越し。「今、自分がやれることを精いっぱいやって、いつかタイトルに近づけるように頑張りたい」と、この悔しさを糧にする覚悟だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス