「大相撲初場所・５日目」（１２日、両国国技館）

　大関稀勢の里（３０）＝田子ノ浦＝は西前頭筆頭の御嶽海（２４）＝出羽海＝を寄り切り、初日から５連勝を飾った。横綱白鵬も松鳳山を突き落とし無傷の５連勝。横綱鶴竜は高安に屈し連敗。平幕では貴ノ岩、蒼国来、佐田の海が全勝を守った。

　横綱白鵬はヒヤヒヤ星で５連勝に伸ばした。右のかち上げから豪快に突き放して出たが、松鳳山にいなされてぐらついた。詰め寄られた土俵際、右からの強烈な突き落としで逆転星をつかんだ。

　「（いなされたのは）相手が前に出る力が強かったし自分の勢いが上回ってしまった」と安ど。序盤を終わっての状態には「動き過ぎるくらいじゃないの」と余裕の表情だった。

　１横綱１大関を破っていた相手を下し「乗っていきたいし、締めていく」とキッパリ。４場所ぶり３８度目の優勝へ本命は揺るがない。

　横綱８１７回出場とし、故北の湖理事長（元横綱）の最多８１８回に１３日に並ぶ。「記録の小さい大きいに関係なく、今後の相撲人生に大事」と気を引き締めた。