「大相撲初場所」（８日初日、両国国技館）

　魁皇と並び史上１位となる通算１０４７勝にあと３９勝まで迫った横綱白鵬（３１）が３日、東京都墨田区の宮城野部屋で新年の稽古を始動。通算勝ち星の新記録と優勝４０回の同時達成を誓った。

　新年を迎えた白鵬は夢にあふれていた。幕内の石浦、十両の山口、幕下の宝香鵬を相手に１７番の稽古で１６勝。鋭く重い立ち合いで圧倒した。「（目標は）何と言っても１０４７勝でしょう。体と心を整えていけば前半（夏場所）なのか中盤（名古屋場所）なのか。時間の問題じゃないかと思う」と自信を見せる。

　初場所から１３勝ずつ挙げれば夏場所にも届く。節目の優勝４０回にもあと３回と迫っており、「両手に花、という感じでいきたい気持ちもありますけど」と同時達成をもくろむ。

　年末年始はグアムで自主トレをした。現地では四股を踏んだり、ゴルフや釣りでリフレッシュもできた。そのせいか、心身ともに充実。出稽古は４日から行う予定だが、すでに本番に臨める体が出来上がっている。２回目の優勝以降は、４場所遠ざかったことは一度もない。新年に主役を奪い返す。