神戸製鋼、平尾さんに13季ぶりV捧げられず…ヤマハ発動機に敗れ消滅
「ラグビー・トップリーグ、神戸製鋼15-33ヤマハ発動機」(18日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸製鋼が首位のヤマハ発動機に敗れ、優勝の可能性が消滅した。前半13分に先制トライを許し、2PGを決められるなど0-13で試合を折り返した。3-27の後半24分にこの試合のチーム初トライをルーキーのCTB林真太郎が左中間に決めたが、ヤマハのパワーに押され、得意のカウンターも生かせず完敗となった。
今季就任したジム・マッケイ・ヘッドコーチは「FWのモチベーションは高く、しっかり自分たちの仕事をした」と評価しながらも「キックからのカウンターの強みを消された。大一番で勝つには何かだけがよくても勝てない。すべての要素がよくなければ」と振り返った。これで優勝の可能性はなくなったが、主将のフランカー橋本大輝は「神戸製鋼のジャージーを着ているプライドがモチベーションになる」と前を向いた。
同スタジアムでは10月20日に53歳で死去した神戸製鋼ラグビー部のゼネラルマネジャー(GM)平尾誠二さんの現役時代のユニホームなど遺品が展示されている。強豪神戸製鋼の象徴でもある偉大な先輩へ、13季ぶりの優勝をささげることはできなかった。今後は日本選手権の出場権がかかる3位以内を死守する。