石浦 体重差98キロ逸ノ城を投げた 幕内最軽量が最重量相手に…小よく大を制す

逸ノ城(手前)を下手投げで破る石浦
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 「大相撲九州場所・5日目」(17日、福岡国際センター)

 幕内最軽量114キロの新入幕石浦が、最重量212キロの逸ノ城との98キロ差対決を下手投げで制し、4連勝とした。綱とりの大関豪栄道は碧山を押し出して5戦全勝。関脇高安は小結玉鷲に小手投げで敗れて2敗目を喫し、今場所の大関とりに黄信号がともった。全勝は白鵬、鶴竜の両横綱と、豪栄道、平幕蒼国来の4人。

 これが相撲の醍醐味だ。身長173センチ、体重114キロの石浦が、193センチ、212キロの逸ノ城を下手投げで土俵にはわせた。相手は今場所前にかなり減量し、公称212キロよりは軽くなっているものの、小兵が巨漢を投げ飛ばす痛快な相撲に、大入り満員の館内は沸きに沸いた。

 「立ち合い、当たった時にどしっと(重さが)きたけど、相手の引きに対応できた。立ち合いがよかったから勝てたと思う」

 2012年に日大を卒業後は一時オーストラリアに語学留学したが、プロ入りを決意して約半年で帰国。その後、年末の宮城野部屋入門までは、鳥取城北高の後輩にあたる逸ノ城と稽古を積んだ。

 当時から相手の力は抜きんでており「そのころは10番やって、1番勝てるかどうかだった。でも、自分も稽古をして強くなったと信じていった。(勝てて)うれしい」。自らの成長に手ごたえを感じ取り、イケメンマスクをほころばせた。

 白鵬の内弟子でもあり、今場所は土俵入りの露払いも務めながら、2日目から4連勝。「場所前は1番でも勝てるか、と不安があった。あと10日もあるので、気を引きしめていきたい」。たとえ体は小さくても、胸に秘めた志は限りなく高く大きい。

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