男子十種・中村初V、リオ五輪へ

 「陸上・リオ五輪代表選考会兼日本選手権混成競技」(12日、長野市営陸上競技場)

 男子十種競技は昨年の世界選手権代表・中村明彦(25)=スズキ浜松AC=が五輪参加標準記録(8100点)を突破する8180点で初優勝し、日本陸連が定めた選考基準を満たして代表に決まった。中村は400メートル障害で出場した12年ロンドン大会に続いて2度目、十種競技では初の五輪出場となる。女子七種競技は20歳のヘンプヒル恵(中大)が日本歴代2位の5882点で2連覇した。

 リオデジャネイロ五輪への強い思いをみなぎらせ、最終種目の1500メートルはスタートから飛び出した。独走でゴールした男子十種競技の中村が、五輪参加標準記録を80点上回る自己ベストの8180点で優勝し、五輪切符を手にした。「体力的に苦しかったが、五輪につなげることができて良かった」と喜んだ。

 チームの先輩で6連覇中だった右代が途中棄権し、自身に注目が集まる中で力を発揮した。後半最初の110メートル障害で追い風参考記録ながら14秒12で走り、得意ではない投てき種目ではやり投げで自己最高の54メートル18を投げた。「ベストに近いところで積み重ねる自分のスタイルを出せた」と胸を張った。

 ロンドン五輪は400メートル障害で出場。今回は本職で憧れの舞台に立つ。世界との実力差は大きい。それでも昨年の世界選手権では1500メートルでトップの成績を残しており「リオでも見せ場をつくって、こんな選手がいるというのを見せたい」と思い描いた。

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