ジョコ全仏初V、四大大会 全制覇

 「テニス男子・全仏オープン」(5日、パリ)

 男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(29)=セルビア=が第2シードのアンディ・マリー(英国)に3-6、6-1、6-2、6-4で逆転勝ちして初優勝し、史上8人目の四大大会全制覇を達成した。男子歴代4位の四大大会12勝目で全豪オープン6勝、ウィンブルドン選手権3勝、全米オープン2勝。昨年のウィンブルドン選手権から史上3人目となる四大大会4連勝も果たし、優勝賞金200万ユーロ(約2億4200万円)を獲得した。

 「赤土の王者」の称号を4度目の決勝でようやく手に入れた。全仏初優勝までに要した出場回数は1968年のオープン化以降で男子史上最多の12回。ジョコビッチは「すぐそばに、このトロフィーがあるのが信じられない」と感慨深げに銀色の優勝杯を見つめた。

 出だしでブレークに成功しながら続く4ゲームを失った。「緊張してしまった」とミスを連発し、第1セットを落とした。しかし、第2セット以降は「システムを再起動した」。力みが抜けて自在にショットを操り、本来の堅守も戻った。3セットを連取し、優勝が決まると、コートに大の字に倒れ込んだ。

 「勝利の瞬間はぞくぞくした。自分のテニス人生で最も美しい瞬間の一つだった。今はこの優勝を祝って、楽しみたい」。現役最強選手は笑みを浮かべた。

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