リオへ新星!19歳・竹田10秒27大会新V

 「陸上・水戸招待」(5日、ケーズデンキスタジアム水戸)

 男子100メートル決勝は、19歳の竹田一平(中大2年)が10秒27の大会新記録で優勝した。リオデジャネイロ五輪の参加標準記録(10秒16)も射程に入れ、最終選考会となる6月の日本選手権(瑞穂)に向けて代表入りへ名乗りを挙げた。17歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)は3位。35歳の末続慎吾(熊本陸協)は予選で10秒71をマークしたが、決勝は棄権した。

 初々しい19歳の新星がリオ五輪代表に名乗りを上げた。優勝した竹田は「ハキーム君(サニブラウン)が後半出てきて焦ったけど、自分の走りができた。年下だけどトップ選手なので、勝ててうれしい」と素直な言葉で喜びを表した。

 予選から快走の予兆はあった。向かい風2・1メートルの悪条件ながら、10秒29の好記録をマーク。自己ベストを0・2秒近く縮め、「追い風参考かなと思ってビックリした」と目を丸くした。勢いそのままに決勝でも中盤の加速力を生かして力強い走りを見せた。

 短距離を始めたのは高校2年の終わり。三段跳びをしていたが、とにかく助走が苦手だった。揚げ句の果てには腰を負傷。当時の監督の「100メートルに出ろ」というアドバイスで転向し、才能が開花した。中大の豊田ヘッドコーチは「(100と200に加えて)また三段跳びをやったら強くなってるかもしれない」と将来的な“三刀流”も示唆した。

 報道陣に囲まれるのは初めてという竹田は「やっと五輪の背中が見えたかな」と満面の笑み。群雄割拠の短距離界で、桐生(東洋大)ら同世代のライバルに挑戦状をたたきつける。

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