真央18年平昌で“ラストダンス”へ

 フィギュアスケート元世界女王の浅田真央(25)=中京大=が12日、都内で寝具メーカー「エアウィーヴ」の新商品発表会に出席し、公の場で初めて18年平昌五輪を目指すことを明言した。今月上旬まで行われた世界選手権では自己最低の7位に終わったが、まだまだやれる手応えをつかみ、2年後に行われる3度目の祭典を「最終目標」に位置づけた。日本が誇る国民的ヒロインが、最後の夢に向かって歩み始めた。

 心は決まった。もう1度、あの舞台に立つ。幼い頃からずっと夢見てきた、最高のスポットライトがあたる場所に。ピンクのワンピースに身を包んだ真央は、凛とした瞳で前を見据え、公の場では初めて18年平昌五輪への挑戦を明言した。

 「5歳からスケートを始めて、五輪という舞台をずっと目標にやってきた。やっぱり選手として、五輪という最高の舞台に、もう1度行きたいという思いは強い。それが私の最終目標になるんじゃないかと思います」。

 14年ソチ五輪シーズン後、1年間の休養を経て復帰した今季。厳しい現実を突きつけられた。今月上旬まで行われた世界選手権では自己最低の7位。優勝したメドベージェワを始めとした10代のロシア勢が席巻し、他国の若手も急速に力をつけている。国内でも全日本選手権を2連覇した宮原知子を筆頭に新世代の台頭が著しい。一度は引退も考えるほど、追い込まれた時期もあった。

 真央自身、今季を終えて、まだまだ世界で戦える手応えはある。ただ、トップ選手として、自分に残された時間が少ないことも分かっている。だからこそ、あと2年で完全燃焼する覚悟だ。

 27歳で迎える18年五輪では、五輪女子フィギュア史上最年長金メダルの期待も懸かる。まず五輪プレシーズンとなる来季に向け、真央は「結果も順位も求められる。もっともっと進化していきたい」と、力を込めた。

 「強い覚悟で戻ってきた。今は何があっても最後までやりきるという気持ちが強い。競技ができるのは、あと数年。最後までやりきって、“復帰して良かった、スケート人生良かったな”って、笑顔で終われる選手生活にしたい」。

 10年バンクーバー五輪は銀メダルが悔しくて泣いた。14年ソチ五輪はフリーで伝説に残る演技を見せ、万感の涙を見せた。2つの涙を残した夢舞台に、きっと舞い戻る。今度は自分らしい最高の笑顔で、銀盤の夢に終止符を打つために-。

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