福士全開「リオで金メダルだべ!」

 リオデジャネイロ五輪のマラソン代表6選手が18日、都内に集まった。1月の大阪国際女子で優勝後、名古屋ウィメンズにエントリーするなど選考に波紋を呼んだ福士加代子(33)=ワコール=は代表に選出後、初めて取材に応じた。大会時は34歳で、日本女子マラソン史上最年長で五輪に挑む福士は、代表決定までの葛藤を明かしながら、あらためて00年シドニー五輪の高橋尚子、04年アテネ五輪の野口みずきに続く金メダル獲得を誓った。

 いつもと変わらぬ笑み、そして“福士節”だった。リオデジャネイロ五輪の目標を問われ「リオで金メダルだべ!!かな。私が金メダルを取れれば何でもいい」と笑いとばした。大阪国際で圧勝した後に発した「リオ決定だべ!!」に続く“らしさ全開”の宣言。マラソンでは自身初となる五輪へ意気込んだ。

 前日、正式に代表が決定するまでは、気持ちは落ち着かなかったという。永山監督は大阪国際後、日本陸連から「確定」の言葉がなかったことを理由とし、名古屋ウィメンズへの強行出場を表明(最終的に欠場)した。福士は「(出否は)どっちでもよかった」が、ワイドショーなどにも取り上げられ、大きな騒動に発展した。

 「落ち着かなかった。良いことをしているのか、悪いことをしているのか。温泉や銭湯にいっても、見られている気がして…」。葛藤もあったというが、代表入りして「ようやく落ち着いた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 五輪に向けて、議論を呼んでいる選考方法についても言及した。「一発選考の方がいいんじゃないかな?4年に一度くらい。選ぶ方も簡単じゃん!!」と、あっけらかんとした口調で提案した。

 リオで完全燃焼を目指す。低迷が続く日本マラソン界。狙うは高橋、野口に続く金メダルだ。「これまでトラックでは『金を狙う』と言えなかった。マラソンは、過去に金を取った先輩方の功績があるから言える。そこに私が乗れるように頑張りたい」-。

 偉大な先人と肩を並べた時、“福士騒動”の過去は消え、“福士フィーバー”が巻き起こる。

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