リオデジャネイロ五輪選考会を兼ねた１月３１日の大阪国際女子マラソンで２時間２２分１７秒の好タイムで優勝し、五輪出場へ当確ランプをともした福士加代子（３３）＝ワコール＝が１日、実業団マラソン強化特別プロジェクトの表彰式に参加し、日本記録挑戦奨励賞を受けた。５００万円の目録を受け取ると「ラッキー。急に入ってきたお金なので、どうしようかな」と、思わぬ臨時収入にニヤリと笑った。

　東京五輪を見据えて日本記録更新を目指すプロジェクトで、更新した選手には１億円が授与されるため、「次は１億を狙いたい」と福士。一方、永山監督は「まだ決まっていませんが」と前置きをした上で、「レース環境からしてリオで（記録を）狙うのは無謀。記録より順位を狙う」と断言し、福士も渋々？うなずいた。

　前日の興奮からか１時間程度しか寝られなかったというが、再び「１等賞」を狙うリオ五輪へ向けては「３月の報告を待ちます」。それでも「リオで走れるイメージでいる」と早くも“イメトレ”は開始している。一息ついた後、夢舞台を目指して福士が再び加速する。