五郎丸フィーバー!3000人が殺到

 「ラグビー・トップリーグ・練習試合、ヤマハ14-38東芝」(30日、遠州灘海浜公園)

 ラグビーW杯イングランド大会で活躍した日本代表FB五郎丸歩(29)=ヤマハ発動機=が東芝との練習試合に先発出場した。W杯後初の実戦に、通常の10倍となるファン3000人が殺到する中、前半17分、“拝みポーズ”から30メートルゴールを鮮やかに決めた。五郎丸フィーバーに報道陣50人、TVカメラ11台が集結し、昼のワイドショーでも生中継された。日本の主将を務めたリーチ・マイケル(27)ら東芝の代表選手は遠征メンバーから外れた。

 待ち望んだ、あのポーズにスタンドを埋めた3000人がざわついた。先制トライ後、右からのコンバージョンゴール。“時の人”五郎丸は世界を沸かせたW杯同様、腰をかがめ拝むように構えた。

 観客がかたずをのんで見守る中、精神を集中。キックしたボールはゴールの上を高く舞った。成功の旗が上がると、大きな拍手が沸き起こった。

 前半21分で交代したものの、見せ場できっちり仕事。「いつも通りです。トータル的に良かった。楽しんでプレーできた」と端正なマスクを引き締めた。

 W杯後のフィーバーは過熱するばかり。練習試合にもかかわらず通常300人程度の観客は10倍。TVカメラは11台。「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ系)で異例の生中継もされた。チーム関係者は「異常です。(入場を)有料にしたら良かったなあ」と、目を白黒させた。

 帰国後、イベントにも引っ張りだこながら疲れは見せない。「平日にこんなに多くの人が来てくれてうれしいし、ありがたい。直接見て、人と人のぶつかる音を楽しんでいただければ。みんなにラグビーを知ってもらいたい」と力を込めた。

 トップリーグは11月13日に開幕。チームは、同14日にトヨタ自動車との初戦(パロマ瑞穂ラグビー場)を迎える。昨季は日本選手権で初優勝し、今季は連覇が懸かる。五郎丸は「目標は3冠」と話し、ベストキッカー、得点王、ベスト15のタイトル総なめを宣言。「プレーで何かを伝えたい」と第一人者は新たなファン開拓へトライしていく。

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