アンダーソン初8強 A・マリー撃破

 「テニス・全米オープン」(7日、ニューヨーク)

 シングルス4回戦で男子第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)は第13シードのジョン・イスナー(米国)を7-6、7-6、7-5で下し、準々決勝に進んだ。第15シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)が第3シードのアンディ・マリー(英国)を7-6、6-3、6-7、7-6で破り、四大大会初のベスト8進出を決めた。

 ポーカーフェースで、大胆に攻めの姿勢を貫いた。世界ランキング14位のアンダーソンが同3位のA・マリーを破る殊勲星を挙げた。「最高の試合。今の感情をうまく表現できない」と喜びをかみしめた。

 戦術は徹底していた。時速210キロ超のサーブで重圧をかけ、ラリーでは相手が得意なクロスの打ち合いを避けて先にストレートに攻めた。A・マリーのポジションが下がると前に出て、41のネットでのポイントを積み重ねた。第4セットのタイブレークは「1ポイントごとに集中した」と7-0でものにして勝利を手にすると、ようやく笑みがこぼれた。

 全米直前に3年ぶり3度目のツアー大会優勝を果たしたものの、トップ10の選手には今季1勝8敗と格上に勝つだけの爆発力がなかった。四大大会の4回戦には過去7度到達しながら、8強入りを逃し続けていた。

 29歳にして、ようやく殻を破りつつある。準々決勝で対戦する世界5位のバブリンカには、4勝3敗と勝ち越している。「精いっぱいプレーを出し切るだけ」という控えめな言葉に自信をにじませた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス