美誠、最年少8強 愛超え14歳192日

 「卓球世界選手権」(1日、蘇州)

 女子シングルスで初出場の14歳、伊藤美誠(スターツ)は4回戦でテチアナ・ビレンコ(ウクライナ)に4-1で勝ち、8強入りした。14歳192日でのベスト8入りは、03年パリ大会女子シングルスの福原愛の14歳203日を更新し、日本選手最年少。準々決勝ではロンドン五輪金メダルの李暁霞(中国)に2-4で惜敗した。混合ダブルス決勝で吉村真晴(愛知工大)石川佳純(全農)組は、許キン(中国)梁夏銀(韓国)の国際ペアにストレート負けし、同種目の日本勢で46年ぶりの優勝はならなかった。

 ロンドン五輪女王を真っ向勝負で追い詰めた。女子シングルス準々決勝で14歳の伊藤は2ゲームを先取したが、あと一歩及ばずに敗退。メダルに届かなかったが「全部出し切りました」と話す表情には悔いがなかった。日本選手最年少での8強入りという結果を残し、初の大舞台で手応えをつかんだ。

 4回戦では小さな体がコートで躍動した。ビレンコは苦手としていたカット型だったが、練習で対策を十分積んで不安はなかった。序盤は力強くたたくスマッシュ中心で攻め、対応され始めると速いドライブ回転をかけた攻撃にシフト。最後は両方を交ぜて相手を幻惑した。

 中国選手と対戦するまで勝ち抜くという当初の目標は達成した。李暁霞は対戦経験があっただけに、切り替えの早い伊藤は敗戦を引きずらず「他の選手と戦ってみたかった。すごく楽しい大会だった。いい経験になった」と笑顔で話した。

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