リレー・桐生 夢の9秒87で公認目前

 男子100メートル(タイムレース)は日本歴代2位の10秒01の記録を持つ19歳の桐生祥秀(19)=東洋大=が、3・3メートルの追い風参考ながら9秒87で優勝した。今季初戦だった桐生は中盤でトップに立ち、電気計時では日本初の「9秒台」で走った。慶大を卒業してセイコーホールディングスに入社する山県亮太は10秒15(追い風参考)で8位だった。

 追い風の味方はあった。それでも力強いストライドでスムーズに加速した19歳の桐生が「10秒の壁」を今季初戦でやすやすと破った。電光掲示の「9秒87」を見ると小さくガッツポーズ。スタンドの歓声に応え「追い風参考だが、初めて9秒台が出て良かった。9秒台を体感できた」と会心の笑みを浮かべた。

 100メートル出場は昨年7月の世界ジュニア選手権以来だった。そのブランクを感じさせない動きで中盤でトップに立つと、9秒台の記録を持つライアン・ベイリー(米国)ら実力者を抑えてゴールを駆け抜けた。「いつもよりリラックスして走れた」と声が弾んだ。

 昨季は故障に泣いた。京都・洛南高から大学に進学し、環境が変わった影響から冬場に体を追い込めなかったのが原因だった。照準を定めていた仁川アジア大会には出場できなかった。

 このオフは、100メートルの日本記録を持つ伊東浩司氏に師事し、肩甲骨や股関節の周辺を柔軟にするストレッチを取り入れた。筋力トレーニングも少しずつ導入。天性の素材に強さと柔らかさが加わった。東洋大の土江寛裕コーチは「やってきたトレーニングの方向性は正しい」とうなずいた。

 2年前に10秒01をマークした時と比べ、桐生は「今回はレース終了後に疲れも痛みもない。冬の間に体の土台ができた」と成長を実感している。参考記録でも9秒台のスピードを体験できたことは大きい。公認での9秒台突入はもう目の前にある。

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