帝京大が快挙!トップリーグ勢を撃破

 「ラグビー日本選手権・1回戦、帝京大31-25NEC」(8日、秩父宮)

 1回戦4試合が行われ、大学選手権6連覇の帝京大が、日本選手権3回の優勝を誇るトップリーグのNECを31-25で破る金星を挙げた。日本選手権で大学勢がトップリーグ勢に勝つのは、05年度に早大がトヨタ自動車を破って以来9大会ぶり。帝京大は15日の準々決勝(秩父宮)で、東海大を59-12で下した東芝と対戦する。サントリーは筑波大に62-7で、神戸製鋼は慶大に76-7で圧勝した。

 ついにトップリーグ勢の牙城を崩した。大学勢として9大会ぶりの勝利をもぎ取ると、帝京大の選手たちは両拳を握りしめ、跳び上がって喜び合い、涙を浮かべる者もいた。チームとしても初の快挙に、岩出監督は「学生たちを誇りに思う。よく頑張った」とねぎらった。

 前半から臆するところがなかった。主将のSH流(ながれ)は「ファーストコンタクトで、『いける』という感触があった」と、予感めいたものがあった。

 開始6分で先制されたが、「バテても頼もしいリザーブ選手がいるので、最初から出し惜しみせず全力で戦った」(流)と果敢に攻めた。10分にSO松田のトライとゴールで追いつき、前半34分には松田のPGで17-14と勝ち越した。

 後半、足が止まってきたNECを華麗なパスワークで翻弄(ほんろう)。20分には松田がPGを決めて再びリードを奪った。後半35分、WTB尾崎が走り込んでトライ。8点差をつけ、勝利を決定づけた。

 前回は1回戦でトヨタ自動車に13-38で完敗した。岩出監督は「昨年はトップリーグのチームを相手に様子をうかがっていた。『戦う前から尻尾を巻いたら負け犬だぞ!!』と」。指揮官のゲキに、選手たちは精神面の成長で応えた。

 社会人を相手に当たり負けもしなかった。「トップリーグのチームに勝つため、部員142人でこの試合にフォーカスしてきた。体づくりや、厳しい練習でやってきたことを出せて、楽しい80分間だった」(流)。密度を高めたウエートトレーニングと走り込みで、力をつけた。

 次はトップリーグ3位の東芝だ。「今日勝って自信がついた。また最初から出し惜しみせず戦う」と流。学生王者が、大学勢初となるトップリーグ勢からの2勝目を狙う。

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