沙羅4年ぶりV 踏み切り修正し飛躍

 「ノルディックスキー・雪印メグミルク杯全日本ジャンプ」 (4日、札幌市宮の森ジャンプ競技場)

 女子は高梨沙羅(18)=クラレ=が合計230・0点で4年ぶりに優勝した。1回目に90メートルで2位につけ、2回目に94メートルで逆転した。1回目に最長不倒の95メートルをマークした勢藤優花(17)=旭川龍谷高=が220・0点で2位に続き、3位には伊藤有希(20)=土屋ホーム=が入った。海外遠征中の有力選手が出場しなかった男子は栃本翔平(25)=雪印メグミルク=が96メートル、92・5メートルの244・0点で3年ぶりに優勝した。

 高梨がただ一人2回とも90メートル台の飛躍をそろえて女子を制した。ただ、自身の理想にはほど遠いようで「やらないといけないことが山積み」と喜びは控えめだった。

 1回目は踏み切りのタイミングがわずかに遅れ、空中でも「腰のためがなかった」という。着地もテレマークを入れられず、K点ちょうどで2位。「修正ができた」という2回目に4メートル飛距離を伸ばして面目を保った。

 昨年12月のW杯は3位に終わり、国内の大会でも伊藤の後塵(こうじん)を拝すなど本調子ではない。それでも年末を家族と過ごして英気を養い、新年を迎えた。

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