可夢偉「悔しい」19位…「グダグダ」

 「F1日本GP・決勝」(5日、鈴鹿サーキット)

 2年ぶりの日本GPとなったケータハム・ルノーの小林可夢偉(28)は19位だった。メルセデスのルイス・ハミルトン(英国)が今季8勝目、通算30勝目を挙げて総合トップを守った。ポールポジション(PP)から発進したメルセデスのニコ・ロズベルク(ドイツ)が2位、レッドブル・ルノーのセバスチャン・ベッテル(ドイツ)が3位に入った。レースは雨による中断があり、終盤に起こった事故のために53周の予定が44周で打ち切りとなった。

 チームのゴタゴタに、またも足を引っ張られた。レース終盤、可夢偉は雨用タイヤを浅溝から深溝タイプへ換えるためピットイン。雨が強くなることを予想し、順位を一つでも上げるため「最後のチャンス」にかけた。

 だが、交換されたのは再び浅溝タイプ。ピットを出ると即、「ごめん、付け間違えた。もう1回入って」と、連絡があり42周目に再びピットに入るタイムロス。44周目、セーフティーカーが導入された後、赤旗が振られ、レースは終わった。

 「我慢して勝負にいったけど、最後、赤旗で終わり。結果につながらず悔しい。流れにしてはグダグダだった」と唇をかんだ。それでも「何とかコース上にいた。全力は尽くした」と19位完走。トップと1周の周回遅れは、マシンの能力を考えれば、精いっぱいの結果だった。

 「今週は1番苦しかった。車も苦しいし、流れも1番悪かった」。1日にようやく鈴鹿出走が決まり、その後、資金難のチームは本拠地の英国でパーツ類を差し押さえられるトラブル。可夢偉は“型落ち”のマシンで走行せざるを得なかった。

 12年の表彰台の再現は遠かったが、鈴鹿は「4度走って4度完走できたので良かった」と最低限の仕事はした。「(コーナーで応援の)旗も見えましたよ。最後は軽く手も振りました」と、寄付金で支えてくれたファンに最後まで勇姿を見せられたことに胸を張った。

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