“錦織2世”西岡が40年ぶり金メダル

 「アジア大会・テニス」(30日、仁川)

 男子シングルス決勝が行われ、第5シードの西岡良仁(19)=ヨネックス=が、第1シードの盧彦勲(台湾)にストレート勝ちし、同種目の日本選手としては1974年テヘラン大会の坂井利郎以来40年ぶりの金メダルを獲得した。

 「錦織2世」と期待される西岡が、日本男子テニス界に40年ぶりのシングルス金メダルをもたらした。フォアのクロスで優勝を決めると、サウスポーの新鋭は「すごく自信になった。これからにつながる」と会心の笑顔。ウィンブルドンで8強入りした実績のある格上の盧彦勲をショットの精度で圧倒し、栄冠をつかんだ。

 中学3年の夏から錦織と同じ米国のIMGアカデミーで英才教育を受けた。粘り強いリターンは愚直な姿勢で身につけたもの。練習ではアウトになったショットを追わない選手が多いが「僕はなるべく全部拾っている」。父・範夫さんの下で競技を始めた幼少期からの習慣が、脚力と正確な技術につながった。

 1月にプロ転向したばかりで、世界ランキングは168位。日本選手ではまだ誰も成し遂げていない四大大会での優勝を目標に掲げる。金メダルを胸に「これで少しは錦織さんに近づけたかな。もっともっと上に挑戦し、結果を残したい」と澄んだ瞳を輝かせた。

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