萩野200自日本新で金 中韓宿敵に完勝

 「アジア大会・競泳」(21日、仁川)

 競泳男子で今大会複数の金メダルを狙う日本のエース、萩野公介(20)=東洋大=が200メートル自由形で1分45秒23の日本新記録をマークして優勝した。従来の記録を0秒01更新した。同100メートル背泳ぎではロンドン五輪銅メダルの入江陵介(24)=イトマン東進=が大会新記録で金メダルに輝き、萩野は3位だった。同200メートルバタフライは瀬戸大也(20)=JSS毛呂山=が金メダルを獲得した。女子100メートル平泳ぎの渡部香生子(17)=JSS立石=は銀メダルだった。

 萩野がアジア、いや世界の勢力図を塗り替えた。男子200メートル自由形で韓国と中国の英雄を破った。「2人に勝てるとは思わなかった。自信につながる」。高揚感を抑えるように言った。

 ロンドン五輪銀メダリストの朴泰桓と孫楊を追った。残り50メートル。3番手で折り返したが、ラスト15メートルで差した。1分45秒23。高速水着時代の09年(内田翔)に作られた日本記録を、5年ぶりに0秒01更新した。

 国際大会では初となる自由形の金メダル。8月のパンパシフィック選手権で朴泰桓と直接対決で2位に終わり、「びびってしまった」姿はもうなかった。日本代表の平井監督は「たいしたヤツ」と舌を巻いた。

 二大スターを破った30分後に100メートル背泳ぎがあった。3位に「悔しい」と話したが、残したインパクトは絶大。「リオ、東京(五輪)は自分にとって大きな大会になる」。目標とする五輪の金メダルへ、怪物が仁川の地で大化けした。

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