エディー日本、イタリアから初勝利

 「ラグビー・テストマッチ、日本26-23イタリア」(21日、秩父宮)

 日本代表は26‐23でイタリア代表に競り勝ち、6度目の対戦で初勝利を挙げた。昨秋から続くテストマッチの連勝は10に伸び、さらに最多記録を更新した。日本は前半4分にWTB山田章仁(パナソニック)のトライで先制、強化してきたスクラムで互角以上に渡り合った。後半19分にはCTBマレ・サウ(ヤマハ発動機)のトライでリードを広げ、イタリアの反撃をしのぎ切った。

 エディージャパンが大きな壁を乗り越えた。1976年10月の初対戦から5戦全敗していたイタリア代表に初めて勝ち、テストマッチ10連勝を達成。来年秋にイングランドで開催されるW杯でのベスト8という目標に向けて、着実に成長している姿をアピールした。

 勝因はスクラムだ。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が「人生をかけてスクラムを押してくるチーム」と評するイタリアに対し、FWの平均体重で5キロ下回りながら対等に戦った。スクラムから安定したボールが供給され、攻守にわたってプレーが安定。後半19分のサウのトライは、ボール奪取を継続して守備ラインを崩してみせた。

 フッカー堀江は最初のスクラムで手応えをつかんだと強調。「チャンスがあればスクラムでどんどんプレッシャーをかけようと思った」と力強く言い切った。91年大会のジンバブエ戦(52‐8)以来となるW杯での勝利へ、「ベストの準備をしていきたい」とエディーHCは力を込めた。

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