桂やった花園初勝利 桐蔭学園倒すぞ

 「全国高校ラグビー・1回戦、桂19‐12岡谷工」(28日、花園)

 初出場の桂(京都)は19‐12で岡谷工(長野)に競り勝ち、花園初勝利を挙げた。光泉(滋賀)は54年ぶり出場の県浦和(埼玉)を22‐12で下した。明和県央(群馬)、春日丘(愛知)は100点ゲームで圧勝した。30日は2回戦が行われ、シード校が登場する。

 冷静な判断が決勝トライを呼び込んだ。同点で迎えた後半17分、相手ゴール前で桂のSO杉本頼亮(3年)がハイパント。このボールをFB馬淵晃寛(3年)がキャッチして勝ち越した。「相手のバックスは小柄で、こちらは長身。80%の確率でうまくいくと思った。運任せのキックじゃないです」。杉本は会心の笑みを浮かべた。

 レギュラー2人が練習などを遅刻したペナルティーで先発から外れた。ベストな布陣ではない中、岡谷工の執拗なサイド攻撃を耐え抜き、少ないチャンスを確実に得点につなげた。小鉢竜太郎主将(3年)は「みんな緊張していて思い通りのプレーができなかった。勝てて良かった」と胸をなでおろした。

 18年続いた伏見工と京都成章の“2強時代”を突き崩し、創部60年目にして花園初出場初勝利を手にした。次戦の相手はAシードの桐蔭学園(神奈川)。SO杉本の父親でもある杉本修尋監督は「目標は日本一なので初勝利に浮かれている場合じゃない。笑顔が売りのチームだが、この2日間は笑顔なしでやる」と口元を引き締めた。

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