日本代表 エディーHCに金星届ける

 「ラグビーテストマッチ、日本‐ニュージーランド」(11月2日、秩父宮)

 日本代表の強化合宿が28日から都内でスタートした。脳梗塞のため入院中のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(53)に代わり指揮を取るスコット・ワイズマンデル・ヘッドコーチ代行(43)は「世界をアッと言わせたい」と、金星奪取へ強い意欲を示した。ニュージーランド代表も同日午後、成田空港に到着。決戦ムードが盛り上がってきた。

 恐れるものなど何もない。打倒オールブラックスを掲げた強化合宿がスタート。病床のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチに代わって、ジャパンのタクトを振るうという大役を請け負ったスコット・ワイズマンデル、愛称ワイジーが、リーダーとしての強い自覚と意気込みを示した。

 面会こそしていないが、入院中のエディーHCとは綿密に連絡を取り合い、練習プログラムの確認やニュージーランド対策などを伝達されているという。「エディーからのアドバイスはあるけど、命令は受けてないよ(笑)。ただ、すごい責任を感じるしプレッシャーもある。だが、私は自分のやり方でチームをマネジメントしていく」と、迷いや不安は一切ない。

 オールブラックスの来日メンバーにはフランカーのリッチー・マコウ主将、SOダン・カーターらビッグネームが並ぶ。それでも「いいメンバー。やるからにはベストの布陣でくるでしょう」と、臆するところは全くない。

 ゲームプランも明確だ。世界最強軍団を相手に受け身に回っては勝ち目はない。「キーポイント?最初から仕掛けるつもりだ。いいパフォーマンスで世界をアッと言わせたい」と下克上宣言。キックオフから積極果敢なアタックを見せる“ワイジー・ジャパン”がミラクルを起こす。

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