香生子V東京五輪の主役へ「引っ張る」

 「国民体育大会スポーツ祭東京2013」(13日、辰巳国際水泳場)

 競泳種目が開幕し、少年女子A200メートル平泳ぎでは、ロンドン五輪代表の渡部香生子(16)=JSS立石=が、1年5カ月ぶりに自己ベストを更新する2分23秒42の大会新記録で優勝した。東京生まれ東京育ちの“江戸っ娘”が、開催が決定した7年後の東京五輪に向けて復活ののろしを上げた。天皇、皇后両陛下が観戦される中、次代のエースが貫禄を示した。

 東京生まれ東京育ちの“江戸っ娘”渡部が、7年後に決まった地元の夢舞台を目指し、復活ののろしだ。

 今年5月から取り組んできたというフォーム改造でダイナミックになったストロークで、他を圧倒。昨年4月のロンドン五輪最終選考会以来1年5カ月ぶりに自己記録を更新し「ベストを超えることができてうれしい。最近の200メートル平泳ぎにしては満点のレースです」と、笑顔が弾けた。

 15歳でロンドン五輪に出場。“岩崎恭子の再来”と注目を集めたが、本番では五輪の重圧にのまれ、準決勝敗退に終わった。その後は結果を求めて焦るあまり、伸び悩んだ。「最近は平泳ぎを泳ぐ時に、ワクワク感がなくなっていた」と振り返る。

 転機は今年8月のバルセロナ世界選手権。「いつも一緒に練習してる大塚(美優)選手が決勝に出てるのを見て、悔しかった。世界で戦うために強くならないといけないと思った」と立ち止まっている自分を戒め、迷いを断ち切った。

 生まれ育った東京の町で行われる五輪。決まった当初は「ちょっと他人事みたいで、実感がなかった」が、徐々にイメージは固まってきた。「東京では、私たちの世代が日本を引っ張らないといけない。泳ぎで引っ張れる存在になっていたい」。7年後は23歳。女性としてアスリートとして、成長した自分を思い浮かべながら、来たるべき“その日”まで研さんを積んでいく。

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