エン堤が狙い場!!

 【My リポート・細田雄治、森田昌宏】山形県・高畠町 蛭沢湖

 それまでは「遠い」と感じていた地方でも、高速道路が開通すると状況は一変。場合によっては半分ほどの時間でたどり着くこともある。

 昨年11月に開通した東北中央道の福島大笹生ICから米沢北ICまでの約35キロ(この間は無料)。関東方面から山形に行く場合には、こちらを利用するとかなり便利。今回は南陽高畠ICから東方向へ直線距離で約6キロにある蛭沢湖(びるさわこ)に出掛けてみた。

 ここは1948(昭和23)年、農業用のため池として完成。堤の高さは23・5メートル、長さは195メートル。エン堤から上流までは1キロほど。東側には幅の広い道路があるが、西側の道路は狭く、通行不能の部分もある。狙い場としてはエン堤周りが中心だ。

 釣行したのは6月中旬で、メンバーは3人。午前8時に現地に到着すると、エン堤周辺に7~8人、西にある入り江、東の入り江上流でもすでに釣り人の姿が見られた。

 上流方向からの風がやや強めだったので、それを避けようとメンバーは東の入り江のやや奥に入ることにした。

 入り江のエン堤寄りでは、先着の人がほぼ入れ食い状態。ウキの周りには水の中が黒く見えるほど魚が寄っていて、その状況から察すればこちらもすぐにウキが動くだろうと勝手に想像する。

 メンバーが出した竿はそれぞれ10尺前後。水深を測ると2メートル強だったので、タナを1メートルの宙とし、両ダンゴで狙ってみる。

 すると、確かにウキは数分で動きだしたものの、ハリ掛かりしてくるのはヤマベばかり。最初の1匹を釣るまでに1時間以上もかかってしまった。

 奥ではさっぱり…場所が大事

 入り江のエン堤寄りと奥とでは、アタリの数がまるで違う。どうしてだろうと首をかしげていると、よく釣っていた御仁から声をかけていただいた。

 それによると、入り江の奥は水深が浅いためヘラブナの回遊が少ないのだそうだ。

 その御仁は短時間で切り上げるのが常とかで、場所を譲っていただく。

 エン堤が狙い場!!3時間で10~15匹

 すると、その後は3時間でメンバーそれぞれが10~15匹の釣果。野釣りでは、やはり「場所」が大事だと再認識させられた。

 ▽問い合わせ=高畠町観光協会TEL0238・57・3844。

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