【出魚ルポ・村中拓久】ヒラマサ７キロ　茨城・波崎港「征海丸」（デイリースポーツ指定船宿）

　いよいよジギングシーズン到来！！

　春を通り越して一気に初夏のような陽気が続く関東地方。いよいよジギングシーズンの到来です。はじめまして。このコーナー初登場、釣り大好きカメラマンの村中です。今回は春のヒラマサ、通称「春マサ」を狙いに行ってきました。お世話になったのは茨城・波崎港の征海丸さん（デイリースポーツ指定船宿）。強烈な引きを求めて犬吠埼沖へ、いざ出船！

　イナダも入れ食いで腕がパンパン！！

　空が少し明るくなり始めた午前５時に出船。この時期にしては暖かく、風も弱く絶好の釣り日和です。この日のポイントは、船長がここ数日、目を付けていた場所とのこと。期待できそうです。２時間近くかかるということなので軽く仮眠…。

　しかし、この仮眠がまずかった。ポイントに到着し、船長から「はいどうぞ」の声がかかった時はまだ準備中。ジグを選んで、フック付けて…。すると前方のアングラーがいきなりヒット。しかもデカそうです。しばらくして上がってきたのは約７キロのヒラマサ。すぐに隣の人にも４キロサイズが。こんなに簡単に釣れていいの？慌ててしゃくりましたがアタリなし。朝一番の時合いは終わってしまいました。残念！

　ポイント移動。気を取り直してしゃくるとようやくアタリが。でも強い引きではありません。上がってきたのはショゴ（カンパチの子ども）。続けてヒットしますがショゴばかり。おいしい魚ですが、今日の本命はこれじゃありません。

　２時間ほどして大きくポイント移動。予報に反して風が吹いてきました。船も流れ始めたようで、すぐにヒット。しかし残念ながらイナダ。でも諦めずにしゃくり続けます。すると底から３しゃくり目でガツン！これまでとは違うアタリで、ラインも出ていきます。この引きがたまらない！「おっ、首振ってるね」。船長からも“ヒラマサ確定”のお墨付きをもらいました。

　ラインを巻いては出され、巻いては出され。ロッドも大きく曲がります。３分ほどのやりとりで見えてきたのは、黄色いラインがくっきりと入った大きな魚体、ヒラマサです。そして慎重に引き寄せ、ネットイン！と思ったらネットに穴が…魚は再び海へ。おいおい、頼むよ船長。少しラインが出されましたが、何とか取り込みに成功。５キロはありそう、手にずっしりと重みが伝わってきます。あー、良かった。

　その後はイナダが入れ食いに。一度だけ、ラインが出されるアタリがありましたが、残念ながらフックオフ。１０匹ほど、イナダを釣ってもう腕がパンパン。お昼を迎えたところで、終了となりました。

　今回の釣行では本命のヒラマサは１匹でしたが、ショゴ、イナダの数釣りが楽しめました。ジギングシーズンはこれからが本番。強烈な引きを味わいに、みなさんもぜひ、ジギングに出掛けてみてください。