ヤリキン満開

 【出漁ルポ・千葉朗】片貝「二三丸」(デイリースポーツ指定船宿)

 片貝沖豪華リレーヤリキン満開

 1週間荒れた天気も収まり、ようやくの出船。狙いはこの時期絶品の釣り物、キンメとヤリイカの豪華リレー、略して「ヤリキン」。出船は、デイリースポーツ指定船宿・片貝の「二三丸」。天気にも恵まれ、キンメ、ヤリイカはともに数釣り。メダイやクロムツなど高級外道も多彩で、春爛漫(らんまん)、花盛りのご機嫌な釣りとなった。

 ◆いきなりキンメが鈴なり!

 片貝港に3時半集合で出船。暗闇を2時間走り、まずは朝マズメのキンメを狙う。300メートルダチのポイント。仕掛けは10本針のフラッシャーサビキにオモリ200号。船長の合図と同時に仕掛けを投げ入れる。着底すると、間もなく反応があった。深場の釣りは、仕掛けの上げ下ろしに時間がかかるので、一度に何匹釣れるかが釣果を左右する。そのため、アタリがあってもすぐには電動を入れない。

 キンメ8連、ヤリイカ4連5連の連発!!

 朝焼けの中、しばらくすると、船中あちこちで電動のスイッチが入る。そして、小ぶりながら、キンメの赤い魚体がゾロゾロ。いきなり8連の人も…。その後もキンメの食いは活発。ただ、中層にサバの群れが入って、仕掛けが底まで着かなかったり、オマツリになったりで、少々苦戦。

 高級魚の外道も多彩!!

 サバの猛攻は1時間ほど続いたが、サバがいなくなると、再びキンメが4連、5連と鈴なり。良型のクロムツや1キロオーバーのメダイ、大アジ、高級魚のハチビキなど多彩な外道も交じる。キンメ釣りはなんといっても朝方が勝負、9時前には終了して、ヤリイカのポイントに向かった。

 ◆パラソルがズラズラ!

 キンメダイのポイントから20分少々走ると、190メートルダチのかけあがり。11センチのプラヅノ6本のブランコ仕掛けに、オモリは150号。底を中心に10メートルくらいまでをシャクり、乗りを待つ。この日は海が穏やかで、小さなアタリまでとることができた。

 小ぶりだが、この小型がうまい。朝マズメに食いが立つキンメダイ着底して、1巻き、2巻きすると、ズーンと竿が重たくなり、ググッググッと乗りが分かる。多点掛けを狙って、手巻きでゆっくりと10メートルほど上げてから、電動を入れる。竿は満月、ズッシリとした重量感が心地いい、身切れでバラさないように、ゆっくり巻き上げると、イカの姿が見えてくる。

 1杯、2杯、3杯、4杯。小ぶりのメスも交じるが、胴長45センチ前後、パラソル級のオスのほうが多く釣りごたえがある。イカ釣りでも、途中サバの攻撃があったが、サバはそれほど多くなく、イカは断続的に入れ食い状態、活発な乗りで、4連、5連が連発した。

 トップは30匹&30杯

 11時半納竿、トップはキンメ30匹、ヤリイカ30杯超という数釣りになった。終日暖かい穏やかな天気で、クーラーの中では、透き通るヤリイカの林に赤いキンメの花が咲き、春爛漫の釣りになった。

 片貝「二三丸」小倉忠船長「キンメはサバが出てオマツリも多くなってしまいましたが、これでもサバは少ない方です。仕掛けやオモリはロストしてしまいがちなので、余分に用意が必要です。キンメもヤリイカも一流しで何度も仕掛けを投入できるので、初心者でも楽しめる釣り。3月いっぱいは狙っていこうと思っています」

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