たまらないヘラ穴場

 【Myリポート・細田雄治、森田昌宏】霞ケ浦(西浦) 茨城・土浦市周辺

 霞ケ浦は西浦、北浦、外浪逆浦、常陸川などの水域を合わせた総称だが、今回は水面積約170平方キロを誇る日本第2の湖、西浦にスポットを当ててみた。

 かつては葦(あし)原が一面に茂る西浦の湖岸も今は昔。霞ケ浦総合開発事業の名のもとに姿は大きく変わり、現在はコンクリート護岸によってすっかり覆い尽くされている。

 さて、春の乗っ込み期。雨などがあれば、ヘラブナは恋瀬川や桜川、それに備前川や花室川、梶無川などといった小河川に群れをなしてさかのぼっていくものだが、見逃してはならないのが、本湖・コンクリート護岸のところどころにある排水用の水門前だ。

 門扉の幅はせいぜい3メートルほど。こんな小さな排水口周辺にヘラブナは集結するのだろうか…。それが、ビックリするくらい、集まるのだ。それも、アベレージサイズは1尺1~2寸。ときには40センチオーバーも交じるのでファンにはたまらない。

 しかも、釣りをする上では誠に都合がよく、水門前のポイントは、ほとんどが水面から約40センチ上に位置する平らな護岸。よって、竿掛け用の万力が固定できる簡単な板を持参するだけで釣り座ができてしまう。3月中旬から5月いっぱいまで、西浦の各水門周りは釣り人でいっぱいになるのもうなずけよう。

 私がこの春、よく通っているのが西浦の土浦周辺。広いエリアとはいえ、ここはワンド状になっており、風向きによって狙い場を選べる利点がある。4月の第2週にまとまった雨が降り、このときは気温が低かったものの、その翌日からは各水門周りはどこも好釣果に恵まれた。

 その週の中ほど、南からの強風のため、JR土浦駅から南東方向、直線約3キロ(南岸)にある霞ケ浦浄水場裏の水門(大岩田霞第二排水樋管)前で午後から竿を出したところ、マブナの猛攻に遭いながらも39センチと36センチの美ベラをゲット。竿は13尺、水深は約1・2メートルで底釣り。

 次の週に出掛けたときは東風だったので、今度は沖宿一号揚排水樋管前(土浦駅から東へ約3キロ・北岸)にて竿16尺の底釣りをしたところ、35センチをゲットした(水深約2メートル)。場所柄ゆえ、数は釣れなくてもきれいな大型ベラが拝めればそれで満足。今後も雨が降れば、すぐにでも出掛けたいと思っている。

 〈ガイド〉霞ケ浦漁業組合=TEL0299・55・0057▽遊漁料=1日400円

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