石原を“中村教育係”にしては 来年一年マンツーマンで

 先週、カープの宮崎・日南秋季キャンプをのぞいてきた。行った初日に宮崎-日南間の国道で10月下旬の台風被害による通行止めがあったのも知らず、日南の手前でUターンを強いられ、約1時間半のロスを余儀なくされた。おまけに当日はあいにくの雨。球場到着は遅れるは雨に降られるはで、踏んだり蹴ったりの取材初日になってしまった。

 それはともかく。来季リーグ3連覇を目指す“王者”の秋季キャンプとして何が必要なのか-を球場入りして以来ずっと考えながらあちこち見て回った。来季戦力になりたい若手が、死に物狂いで頑張るのは当然のこと。問題はそれをサポートする首脳陣側にある。今の戦力をどう維持し、なおかつ次の世代をどう育成するか。その“環境作り”こそが最大のテーマ。その意味で来季で4年目を迎える緒方監督の手腕が問われることになる。

 退団した石井琢朗氏の後任を託された東出打撃コーチが、今キャンプ期待の野手として「坂倉と磯村」の2人を挙げていた。共に捕手で、ここにドラフト1位の中村(広陵)が加われば、レギュラークラスの会沢もうかうかできないし、主にジョンソン登板時に出場してきたベテラン・石原はより厳しい状況に追い込まれる。そこで提案がある。

 石原を来春のキャンプで“中村教育係”に指名したらどうか。出番が減ることが予想される石原の卓越したノウハウ、豊富な経験を将来のカープを担う若い中村に注入することは、チームにとっても将来指導者になるべき石原にとっても有益だろう。来年一年、マンツーマンでみっちりやれば、その効果は絶大だと思うが…。

 来季のコーチスタッフで唯一新入閣となった広瀬純外野守備走塁コーチとは会えなかったが、同じ釜のメシを食ってきた彼には大いに期待している。選手に一番近い分、彼らと緒方監督との「接着剤の役割」を果たしてほしい。大変だろうが、明るい彼ならきっとやってくれるはずだ。

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