イチロー氏が祝福「ダルの思いをつなげていって」

 第1、2回大会でWBC2連覇の立役者となったイチロー氏(49)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が、大会の盛り上がりと日本代表の活躍を、感慨深そうに語った。

 -2006年の第1回大会で「この大会をみんなで育てていかないといけない」と話していた。

 「マイアミでのゲームを何試合かテレビで見た。お客さんも連日満員だったし、中南米の選手たちの気持ちの入り方を見れば(盛況ぶりは)明らかだった。06年から、わずか17年でここまで来たんだな、と現場にいなくても感じることができた。感慨深かったです」

 -米国との決勝で、最後の大谷とトラウトの勝負に。

 「それは、この大会でしか見られないもの。最近は誰対誰、という勝負がなかなか見られない中、この大会の最後にそれが見られたのは良かった。国を代表して戦う、この大会の醍醐味(だいごみ)でもあると思います」

 -第1回大会で監督を務めた王貞治さんに、直接電話で出場を伝えてから全ては始まった。

 「当時はWBCなんて誰も分かってくれなくて、気の悪い思いもした。時間がたって前に進んでいる感触があるのは野球界にとっては良いもの。世界大会のトップ(頂点)として野球選手が目指したい場所になってほしいという思いには変わりないですが、それは選手の熱意次第です」

 -今回の日本代表は、ほぼ全員がそのユニホームを着たい、との思いを事前に表明していたと聞いている。

 「僕らの時のユニホームとは(デザインが)違うんですけどね。あれ、大事にしてほしかったけどな」

 -若い選手らが、思いを受け継いでくれている。

 「今回何よりうれしかったのは、ダル(ダルビッシュ)が日本代表の招集日初日から参加してくれたこと。09年の最後のメンバーですから。ダルの思い、意気込みも含めて、チームを引っ張るという覚悟。つなげてくれている証しだと僕は思っている。もちろん次回も代表メンバーに入る状態にあってほしいけど、後輩たちが今回のダルの思いをつなげていってほしい」

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