侍・栗山監督 集大成飾った侍史上初全勝V ベースボールを愛する男が野球で頂点 マイアミの夜空に10度舞った

 胴上げされる栗山監督(撮影・吉澤敬太)
 優勝し大谷(左)と抱き合う栗山監督(撮影・吉澤敬太)
 優勝を決め、大谷(16)のもとに駆け寄る侍ナイン(共同)
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 「WBC決勝、日本代表3-2アメリカ代表」(21日、マイアミ)

 マイアミの夜空が輝いて見える。夢か…いや、違う。背中に感じるのは信じた男たちの温もりだ。幸せな人生だ。1回、2回…10回、侍ジャパン・栗山監督が高く舞う。アメリカが好きで、ベースボールを愛する61歳。日本の魂で、先人たちと築いた「野球」で歴史に名を刻んだ。

 「野球って、本当にすげぇな。人生を表現しているんだなって、やっぱり思いますね」

 涙に暮れたのは準決勝・メキシコ戦での逆転サヨナラ勝ち。世界一の瞬間は笑顔で迎えた。野球の神様が導いたエンディングストーリー。ダルビッシュがつなぎ、大谷が締める。漫画でも描くことない最後は、トラウトの登場で伝説になった。12年の監督生活集大成は全勝での世界一。プレゼントをもらった気がした。

 野球でベースボールに勝つ。就任当初からアメリカに勝ち、世界一奪還を夢見てきた。使命としたのは「野球の継承」。長嶋茂雄氏、王貞治氏、原辰徳氏…日本野球の象徴、そして世界一を知る監督に話を聞き、第3回大会の山本浩二氏、第4回の小久保裕紀氏にも助言を求めた。思いをつなぐためだった。

 「皆さんに言われるのは、自分の信じた道を行きなさいと。迷うなと言われる。短期決戦の場合は大会前もすごく重要。戦術も大事だけど、どういうメンバーで戦うかだと」

 30人の登録メンバーのうち、「日本が誇るのは投手だ」と半分を割いた。外野が足りない、左が多い。批判を受けた。日本国籍を持たないヌートバーの選出。野球界からも「間違いだ」と言われた。それでも「スポーツは国籍を超える。野球にもできることがある」と信念を貫いた。世界に誇る7投手のリレーでリードを守り、決勝点は「たっちゃん」の献身的な一ゴロ。信じた先に答えがあった。

 もう1人。「チーム・ダルビッシュ」とまで表した右腕は、胴上げの中心で背中を支えた。ウイニングボールはサインを入れ、米国の野球殿堂博物館に飾られる。夢に歴史が刻まれた。「今日で監督が終わるので。明日からは全く何も肩書のない人になる」。らしさあふれる控えめな表現で監督退任を言葉にした。それでも野球ファンは忘れない。栗山監督?日本がアメリカに勝った時の監督だね-と。

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