侍・佐々木朗 インパク投 準決勝先発で全米へ魅せる「最高のパフォーマンスしたい」

 力強くキャッチボールする佐々木朗
 マウンドを確認する佐々木朗(右)=撮影・吉澤敬太 【上】力強くキャッチボールする
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 野球日本代表「侍ジャパン」は19日(日本時間20日)、準決勝・メキシコ戦が行われる米フロリダ州マイアミの「ローンデポ・パーク」で全体練習を行った。同戦の先発マウンドを任された侍・佐々木朗希投手(21)は2日連続のブルペン入りなどで最終調整。会見では3大会ぶり3度目の決勝進出がかかる大一番へ向けて、覚悟を口にした。

 将来的なメジャー移籍を目指す佐々木朗にとって、夢の第一歩となるアメリカでの初登板。仲間と世界一を勝ち取るため、まずは思いを背負って全力で腕を振るう。

 「チームが一生懸命戦って、アメリカまで来られた。勢いだったり、思いを背負いながら投げられたらと思います」。普段、あまり口数は多くない男が、必死に思いを言葉にした。アメリカ-キューバの準決勝を放送する国際映像でも、昨年4月10日・オリックス戦(ゾゾ)で達成した完全試合を紹介。全米が「ROKI」に注目している。

 栗山監督は16日の準々決勝・イタリア戦前、吉井投手コーチを通じて準決勝の先発を伝えた。直接ではなかったのは、ここまで二人三脚で歩んできたコーチと絆を、何より大切に思ったからだろう。「日本が誇る何人かの一人。世界中の野球ファンに楽しんでもらいたい」。粋に世界デビューの舞台を用意し、衝撃を残すほどの活躍を信じ込んでいる。

 「今年、来年っていうのが彼にとって、大ブレークする年になると思う。スタートとしてこういう舞台は、最高かなと思いますね」。自信を持って重要なマウンドに送り出す。

 佐々木朗は先発した11日・チェコ戦は最速164キロを計測し、3回2/3を2安打1失点。今大会2度目の登板に向けて、練習では実際のマウンドの傾斜などを確認後、2日連続のブルペンに入った。「少しでも本番に近い感触を確かめられたらなと思った」と準備を尽くした。時差ぼけの影響は「問題ない。体調はいい」と言う。

 メジャー挑戦。最大の目標ではあるが、今はかなえたい夢がある。準決勝はブルペンでは山本も待機し、全員で勝ちに行く。「チームが勝ってほしい。勝つために最高のパフォーマンスを発揮したい」。世界が日本の「ROKI」を知る時がきた。

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