侍・ダルビッシュ 5099日ぶり代表登板「(日本で)最後かもしれないと」 準々決勝リリーフ待機へ
「カーネクスト 2023 WBC1次ラウンド 東京プール、日本代表13-4韓国代表」(10日、東京ドーム)
試合終了を見届けたダルビッシュ有投手(36)は、ようやくホッと一息をついた。国と国の威信を懸けた死闘。日韓戦が生み出す異様な雰囲気の中、大事な2戦目の先発マウンドを託された。5099日ぶりの代表登板は3回3失点降板。快投から一転、下位打線に捕まった。
09年3月24日のWBC決勝以来の対戦。最速153キロを軸に一、二回を完璧に封じたが三回に暗転した。先頭の姜白虎(カン・ペクホ)に左中間を破られると、梁義智(ヤン・ウィジ)に対して変化球が少しだけ高めに浮いた。痛恨の2ラン被弾。さらに味方の失策から、右前適時打を浴びて3失点だ。
「生まれ育った場所。最後かもしれないと思って投げました」
悔いを残す登板になったが、直後に信頼する仲間が4点を奪った。MLB所属選手として唯一、宮崎合宿から参加。練習で経験を惜しみなく伝え、決起集会で「世界一になろう」と熱く語った。中心には常にダルビッシュがいる。次戦は16日の準々決勝にリリーフ待機する予定で、アメリカ切符を引き寄せる。
