侍・ヌートバー 最強侍着火打 メジャーの実力見せつける初打席初H&先制V撃

 「カーネクスト2023 WBC強化試合、日本代表8-1阪神」(6日、京セラドーム大阪)

 大谷ほどのど派手なインパクトでは無かったが、「タツジ」ことラーズ・ヌートバー外野手(25)が鮮烈デビューだ。「お前が決めろ タツジ!!」のコールに応える一発回答の先制打。カージナルスでも披露している、こしょうを引くような動作の「ペッパーミルパフォーマンス」をノリノリで決めていた。

 「緊張もあったけど、ここでプレーできることがとても楽しい。何よりもファンの皆さんの前でプレーするなど素晴らしい経験をしている。これからずっと忘れないことが続いていく感じがするね」

 侍のリードオフマンが魅せたのは、三回2死三塁。150キロ超の直球が武器の才木に対し、ヌートバーは、打席の中で狙いを定めていた。「強い真っすぐを投げている。目付けを高めにしよう」。これが功を奏した形だ。

 カウント1-1から才木が投じた速球が高めに浮く。失投を逃さずコンパクトに振り抜いた。中前適時打となり「真っすぐをしっかり打ち返せて良かったね」とニヤリ。初回先頭でも右腕の153キロ直球を中前に運ぶなど、メジャーリーガーの実力を存分に見せつけた。

 前夜は侍戦士全員参加の食事会に参加。吉田、中野と同じ席に就き、焼肉を食べながら交流を深めた。チームメートだけでなく、ファンも歓迎ムード。異例のWBC専用のオリジナル応援歌も完成し、ヌートバーのモチベーションは上昇中だ。

 「ジャパンの文字を胸に掲げるのは本当に誇りだよ」-。WBC本戦まで残り2日。侍の魂を宿らせた背番号23が、史上最強打線の核弾頭となる。

◆ヌートバーアラカルト

 生まれ 1997年9月8日、米カリフォルニア出身。25歳。米国人の父・チャーリーさんと日本人の母・久美子さん、兄、姉の5人家族。

 身長、体重 191センチ、95キロ。右投げ左打ち。

 経歴 エルセンド高、南カリフォルニア大を経て、2018年ドラフト8巡目でカージナルスと契約。21年6月にメジャーリーグデビュー。

 ミドルネームはタツジ 本名はラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー。ミドルネームのタツジは、祖父の榎田達治さんに由来する。侍ジャパンのチームメートは日本代表合流初日に「たっちゃん」と平仮名で書かれたTシャツを着用し、温かく迎え入れた。

 昨季は14本塁打 カージナルスでは昨季、自身最多の108試合に出場し、打率.228、14本塁打、40打点をマーク。外野はどこでも守るが、昨季は右翼での出場が主だった。

 背番号は23 カージナルスでは21を着けているが、侍ジャパンの背番号は23。NBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダンが大好きで、今年が2023年でもあることから選んだ。

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