ダルビッシュ有「終わっていいですか?」 異例の自主的強制終了、四死球に2連続適時打浴び不安露呈

 自ら申告し、イニング途中で投球を一旦切り上げたダルビッシュ(撮影・伊藤笙子)
 1回、ダルビッシュから死球を受ける岡林(撮影・金田祐二)
 1回、岡林に死球を与え厳しい表情のダルビッシュ(撮影・金田祐二)
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 野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手(36)が2日、バンテリンドームで行われた合同練習で中日を相手に登板した。

WBCに向けた大切な調整の場。対打者12人に、2本の適時打を含む被安打3、2四死球、1奪三振だった。

 合同練習で無死走者なしを想定した場面。ダルビッシュが岡林相手に投じた2球目の150キロ直球が右膝を直撃。その場で岡林は立ち上がることができず、ダルビッシュも心配そうに駆け寄るシーンが見られた。

 四球を出したが、カリステには153キロをマーク。ただ、1死一、二塁を想定した場面ではビシエド、アキーノには変化球を連続で左前適時打とされてしまった。アキーノと相対した時点で23球。「球数的に一旦、終わっていいですか?」と確認を取り、三塁ベンチへと下がった。

 2イニング目を想定して再び、マウンドへ。高橋周は右飛、木下拓、龍空は連続で遊ゴロ。12球中7球で変化球を投じ、うち2球が緩いカーブを試投していた。3イニング目を想定した登板では先頭の田中に右前打を打たれたが、後続をピシャリ。最後はカリステを145キロの落ち球で空振り三振に仕留め、ちょうど50球でマウンドを降りる形となった。

 3月10日・韓国戦での先発が見込まれるダルビッシュ。約1週間での課題修正が求められるが、急ピッチで準備を進めていく。

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