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【77】シーズンオフの課題 休養と体のチェックを積極的にやろう

 「日本高野連理事・田名部和裕 高校野球半世『記』」

 高校野球では、12月から翌年の3月まではシーズンオフとし、大会、試合はできない。

 夏の選手権大会以後新チームを結成して4カ月余り、チームは来季を目指して強化を図る大切な時期を迎えた。チームとして、また個人それぞれの課題は定まっただろうか。

 シーズンオフが始まるこの時期にぜひ提案したいことがある。

 それは運動器のチェックである。運動器というのは体を動かす骨、筋肉、靭(じん)帯、神経などの総称であり、体を支えたり、動かしたりする仕組みのことを指す。

 シーズン中、酷使してきた身体がどのような状態にあるか、体の柔軟性や可動域を測定するなど、自分の身体の現状を把握し、もちろん治療が必要な場合は専門医を訪ねて来るべくシーズン開幕までに手入れをしておくことが大切である。

 先日、甲子園の全国大会のコンディショニングを担当してくれている理学療法士のグループ、「アスリートケア」の研修会に参加した。

 現在、47都道府県のほとんどの大会の終盤で理学療法士のグループがサポートしてくれている。

 担当するスタッフからは、大会だけでなく、日頃から選手のコンディショニングをチェックする機会が大切だと言っている。月に2回程度のチェック機会が理想という意見が出た。

 シーズンオフはノースローが基本である。オフの課題として、投手は反復する投球動作では、まず持久力をつけることが重要だと指摘している。さらに下半身や体幹からの運動がうまく伝達されなければ、肩やひじにかかる負担が大きくなる。

 下半身や体幹のトレーニングに重点を置き、シャドウなどで合理的な投げ方を獲得することが大切だと助言する。アスリートケアでは、ビデオなどを用いた客観的な評価により、フォームのチェックと正しいトレーニングの指導ができる体制づくりを目指しているという。一方野手を含め、身体の柔軟性を高めるためのストレッチの指導は個人差もあり、とても重要だ。

 シーズン中は、大会や試合のスケジュールに追われて無理をしたり、治療を受ける機会を逸してしまうことが多い。

 シーズンオフは、積極的な休養の取り入れと身体の手入れをする絶好の機会だ。

 好きな野球を長く続けるためには、今の自分の身体の状態を知り、筋力の弱い部分の強化とともに障害予防の知識を運動器の専門家から教わる機会を持ってほしい。悔いのない試合をするためには、十分な備えがあってのことだ。

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