香川・三好 地元の声援を力に捕手として成長 チームを引っ張れる存在に

 【香川・三好一生捕手】文=高田博史

 三好一生にとって、初めてのチャンピオンシップ(CS)出場だ。第1戦(9月23日、JAバンク徳島)七回表、左翼場外に消える豪快な1号ソロを放った。

 「あの1本が出たから、どんどん積極的に振れるようになりました。自分のスイングさえすればどうにかなるかな。そういう1本にはなりましたね」

 自分も、チームも、勢いに乗る価値ある一発だった。

 翌24日の第2戦、五回に三塁線を鋭く破る適時二塁打を放ち、先制点をたたき出す。九回には勝ち越しの2点につながる中前打と、大きく勝利に貢献した。

 香川が2年ぶりに出場したCSで“ラッキーボーイ”と言える働きを見せる。

 短期決戦では勢いに乗ったほうが勝つ。徳島のようにどんどん振ってくる打線は、やはり手ごわい。

 「逆に言えば、こっちもどんどん振っていって、しぶとく打線をつなげれば。後半つなげるバッティングができたら、ガイナーズの勝ちパターンになる」

 坂出市出身、丸亀高時代から強肩が売りの捕手だ。だが、1年目はケガからのスタートとなった。オープン戦で左手を骨折し、初出場は5月3日と出遅れた。

 「ケガ明けで試合に出たときは、テンパりまくったというか浮足立ってたんですけど。後期に入ってからは、捕手として考えながらやれた。バッティングも、しっかり自分のスイングができるようになってきたかなという感覚がありますね」

 後期終盤、巨人3軍との試合前、西田監督の計らいで巨人・秦真司バッテリーコーチからアドバイスをもらう機会があった。そのとき思ったことがある。

 「結局は、プロの人らも普段やってることが基本になってるんやなって。伝え方というか、考え方が違うだけで基本は一緒なんやな、というのはすごく思いました。これをやっていけば、ああいうプロみたいな動きになれるのかなと……」

 捕手として成長したい。チームを引っ張れる存在に。

 地元選手だけに注目度も高く、最初は声援をプレッシャーに感じていたという。

 しかし、いまはその声を力に代えている。みんなが応援してくれている--。

編集者のオススメ記事

アイランドリーガー伝最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス