香川・寺田 燕の期待大きく年棒1千万
【香川・寺田哲也投手】
11月10日、今回指名を受けたアイランドリーガーのなかからトップを切って、寺田哲也が東京ヤクルトとの入団交渉を行った。
仮契約締結後の記者会見で発表された契約金は3千万、年俸は1千万(金額はいずれも推定)である。これまでヤクルトに入団した選手のなかでは最高金額であり、年俸も昨年の中日2巡目指名・又吉を上回る。期待の高さが伺える金額となった。東京ヤクルト・鳥原公二チーフスカウトが語る。
「契約金よりも年俸。やはり、やってくれると。1軍ですぐやってくれるという期待が、この金額につながったんだろうと思っています」 寺田が少し緊張気味に感想を述べた。
「本当にやらなきゃいけないなという思いがあって。チームに合流するまでに、しっかり体を作って。いい準備をしてそのときを迎えたいと思います」
評価されたのは、外角低めの厳しいコースに投げ込むキレの良いストレートである。
「真っ直ぐにずっとこだわってやってきたので。多分、こだわりが強かった分、いまのこういう評価につながったんですかね。でも、僕のなかではまだ、真っ直ぐはのびしろがあります」
最速149キロ、145個の三振を奪い、最多奪三振のタイトルを獲得した。だが今年、納得のいくストレートは1球も投げられなかったと言う。
「ホームベース上のボールの加速が弱いなと。そこをずっとこだわってやってたので。バッターに近付けば近付くほど速くなるように感じる。そういう真っ直ぐをイメージしていました。『ターボ付いたんじゃないか?』みたいな」
ストレートをさらに磨く。すでに来季、やらなければいけないことが山積みだ。
新潟、香川、そしてヤクルトへ。新たな栄光を1軍のマウンドでつかみ取る。