DH導入!“大谷ルール”は大谷選手から八戸学院光星へ恩返し?
「選抜高校野球」(甲子園球場)
センバツもいよいよ準決勝まで来ましたね。今大会は指名打者(DH)制が導入されて、選手紹介や試合内容など、これまでと少し変わった風景が広がっています。
直接の影響はどれほどあるか分からないですが、試合時間が軒並み短くなった気がします。今大会は1回戦12試合のうち7試合が1時間台の試合やったんです。大会初日の中京大中京-阿南光は1時間33分でしたから、すごく短いですよね。
DH制がない時は投手が出塁した時、投手にけがをさせないように気をつけて、攻撃側はタイミングを取るために打者がボールを多く見たり、投手にジャンパーを着せたりという時間がありましたが、そういうちょっとした時間が短くなった気がします。
試合時間が短くなれば、課題である夏の暑さ対策にもなると思うんです。九回までやっても試合が早く終わるし、投手はマウンドに長くいなくても済む。高校野球の七回制の議論が進んでいますが、九回まででも時間が短くなるなら、DH制は一つのヒントになるかもしれませんね。
DH制といえば投手とDHを兼ねて、降板後も打席を継続できる“大谷ルール”も話題になりました。最初にこの方式を使ったのは1回戦の八戸学院光星でしたが、僕は大谷翔平投手を擁した花巻東が12年センバツに出場した時を思い出しました。前年の明治神宮大会で東北代表の光星学院(現八戸学院光星)が優勝して、神宮枠を東北にもたらしました。これで、東北大会4強だった花巻東が3校目に選ばれたんです。今大会で八戸学院光星が“大谷ルール”を利用できたのも、巡り巡って大谷投手からの恩返しのように思えてなりません。
今大会は、そんな不思議な縁や運命みたいなものを感じます。花咲徳栄-東洋大姫路は2003年春の引き分け再試合の再現カードで、咲徳栄がリベンジしたり。東北-帝京長岡は87年夏、当時帝京のエースだった芝草宇宙投手にノーヒットノーランを喫した東北が、今大会で芝草監督率いる帝京長岡にリベンジしたり。九州国際大付-神戸国際大付は、昨秋の明治神宮大会の決勝と同じカードだったり。
そして大阪桐蔭は、これまでセンバツを4度制していますが、うち2度は組み合わせ抽選でキャプテンが32番くじを引き、初戦ラストの登場やったんですよ。今大会も32番くじで、見事に準決勝進出を果たしています。
センバツも残すところ3試合。まだまだドラマが生まれそうな気がします。
