どうなる夏の大会-球児の願いがかないますように…かみじょうたけしの思い

 今はこういった状況ですので、僕の仕事でいうと、舞台がなくなり、営業もなくなり、ロケもなくなって、収録もなくなって…といった感じで。自宅でデスクワークという職業でもないですし、やらせてもらっているのは生放送の情報番組とラジオぐらいですが、それでも仕事をいただけるのは本当にありがたいことやと思います。

 皆さんご存じのように、高校野球も全都道府県で春季大会が中止となり、どこもやっていない状況なので、家にいる時には昔の高校野球の映像とかを見たりしながら過ごしていますね。DVDで残している試合とかを見て、懐かしいな、この選手はこんな活躍してたんやなと、新たな発見を楽しんでいます。

 先日、久しぶりに見た試合は2012年の夏の大阪大会決勝、大阪桐蔭と履正社の試合ですね。結果、大阪桐蔭が勝って、夏の甲子園でも優勝して春夏連覇を達成したわけですが、この決勝がすごい試合でして。

 大阪桐蔭の先発は阪神の藤浪君でしたが、七回まで3安打しか許さない好投で試合も10-1でリード。ただ、八回に入って急につかまる形になって10-6まで追い上げられて、オリックスの沢田君に後を託す形となりましたが、ツーアウト満塁から履正社の原田君に、打った瞬間はホームランかというライトフェンス直撃の二塁打を打たれて、2点差にまでなったんです。

 ただ、そこからは沢田君が踏ん張って、結果的には大阪桐蔭が逃げ切ったわけですが、もしも原田君の二塁打が入っていたら…。満塁弾で同点ですし、大阪桐蔭の全国制覇も、もしかしたらなかったのかもしれません。

 大阪桐蔭と履正社の対戦でいえば、2018年の北大阪大会準決勝で、九回ツーアウトランナーなしから中日の根尾君やロッテの藤原君らがいた大阪桐蔭が逆転勝ち。そして藤浪君の時以来となる春夏連覇達成につなげたわけですが、改めて、地方大会で生まれるドラマみたいなものを感じますよね。

 どうしても甲子園という舞台が注目されますが、そこに至るまでにも全国の球児の数だけドラマがあるなと。先週、日本航空石川のキャプテンの井口君が、自身のツイッターで「神様頼むから夏の大会だけはやらしてください」と記していました。センバツ出場校で甲子園で戦えなかった悔しさではなく、夏の甲子園に行きたいとかでもなく、それ以前の、ただ試合がやりたいという思いですよね。

 夏の大会もどうなるのかという状況にあって、この井口君の思いというのは全国の球児の願いでもあるのかなと。何よりもまず試合をやりたい。今は世界的に苦しい状況ですが、何とかこういった球児の思いがかなうようにと思っています。

 せんえつながら、僕もユーチューブを始めました。「かみじょうたけしの高校野球物語」というチャンネルで、ゲストの方にも来てもらうこともありますが、高校野球について熱くしゃべっています。少しでも高校野球の魅力が伝えられればと思っておりますので、よろしければぜひ見てください。

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 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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