やっぱり準々決勝は面白い試合が続きましたね。朝イチから大阪桐蔭の根尾選手と藤原選手のアベックホームランに興奮しました。

　藤原選手は第１打席からずっとインコースを攻められていましたが、五回はそのインコースの球を見事にホームランにしましたね。第１打席は遊ゴロでしたが、修正して打てるのはすごい。彼は、これぞアーチストという打者ではないのかもしれませんが、フォロースルーのでっかさに魅力がありますね。

　西谷監督のさい配もズバズバ当たっていたような感じでした。六回は、それまで２打数１安打の井阪選手に代打・飯田選手を送り、死球で出塁すると代走・奥田選手に交代。１死満塁のチャンスを作ると、青地選手の左前打で二塁走者の奥田選手が一気に生還して、ビッグイニングのポイントになりました。

　西谷監督は甲子園通算勝率で、ＰＬ学園の中村順司監督を超えたそうですね。ここまで強さを見せつけ大差で勝ってきた浦和学院と、苦しみながら勝ち上がった大阪桐蔭ですが、ここ一番で勝ち切るという大阪桐蔭の底力を見せつけられました。

　金足農もめちゃくちゃ劇的な勝利でしたね。２回戦の大垣日大戦で菊地彪選手が、背中にセミをたからせたまま三塁打を放ったというエピソードがありました。この勝利で３４年ぶり準決勝進出。これが本当の“セミ”ファイナルやん！本当におめでとうございます。

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　かみじょうたけし（本名・上条　剛志）１９７７年１２月３１日生まれ、４０歳。兵庫県淡路市出身。中学、高校時代はソフトテニス部。龍谷大卒。お笑いコンビ「ロビンス」で活動後、現在はピン芸人。「デイリースポーツオンライン」でコラム「かみじょうたけしの内にズバッと！！」を連載中。