センバツ見どころ…注目校、そしてカードは?

 第90回記念選抜高校野球大会の組み合わせも決まり、はやる気持ちを抑えながら開幕を今か今かと待ちわびている今日この頃です。さて今回は注目の学校や選手、対戦カードなどを紹介したいと思います。

 まずは大阪桐蔭。19日の甲子園練習を観て衝撃を受けました。流れるような内野守備に、打球の速さはウワサ通り別格でした。

 超高校級がグラウンド内にゴロゴロいるのだが、特に藤原恭大は右膝のケガが噓であるかのようなバックスクリーンへの一発と、鋭いライナーを連発し、観に来ていた高校野球ファンを魅了した。

 投げる方では根尾昂がすさまじいストレートを連発。正直「4番・ショート」で打撃に集中してもらいたかったが、あのストレートをみせられたら「ピッチャー・根尾」を見たくなる。出番があれば150キロを記録すると予想しておく。

 その他では投打に良かったのが近江(滋賀)。4番・北村恵吾は鋭い打球をレフトスタンドへ運んだと思ったら、次はバックスクリーンへと、2本のホームランを放ち、つられて家田陸翔の打球もスタンドインする。

 ピッチャーも林、金城の左2枚に加え、ここのところ練習試合でも調子のいい松岡、本格派の佐合と、伝家の宝刀「三本の矢」ならぬ「四本の矢」が充実。2つ勝てば2001年夏の決勝戦のカード・日大三(東京)vs近江の実現の可能性も十分にある。

 では、ここからは注目の対戦カードを紹介する。

 まずは明徳義塾(高知)vs中央学院(千葉)。明治神宮大会優勝校と、関東大会優勝校の戦いである。馬淵監督にして明徳義塾史上最高のピッチャーといわれる市川悠太は、サイドハンドからの最速145キロの直球と、切れ味鋭いスライダーが武器。対する中央学院は投打の二刀流で注目を集める大谷拓海が明治神宮大会のように甲子園でも市川投手から一発を放つのかに期待が集まる。

 明秀学園日立(茨城)vs瀬戸内(広島)は、光星学院(青森)で春夏8回の甲子園に導いた金沢監督が、これまで見てきた左打者ではナンバーワンという芳賀大成と、中国大会で1試合4本のホームランを放った門叶(とがの)直己の対決が見物である。

 21世紀枠からは膳所(滋賀)の戦いに注目したい。相手は北信越地区チャンピオンの日本航空石川。バントはほとんどやらないブンブン振ってくる超攻撃型のチームだ。対する膳所のエース手塚皓己は、188センチの長身からムチのようにしなる右腕は、後ろが大きく、球持ちもいいゆえに初見のバッターはタイミングが取りづらく、もしブンブン振ってくれればチャンスはある。1巡目をゼロに抑えて先制点を取れたならば、アルプススタンドの応援もより熱が入り、面白い展開に持っていけるかもしれない。とにかくすべては手塚投手次第だろう。

 ちなみにアルプススタンドでは滋賀ならではの琵琶湖周航の歌や、膳所の「Z」にちなみマジンガーZの曲で盛り上がる予定だ。

 まもなくプレーボール!

 彼らの懸命なプレーにどっぷりと魅了されたい。

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