広島・鈴木 課題の左打者封じへ新球種「スローシンカー」習得だ 外角へ逃げる球種着目、試投を重ね「コントロールできている」
「広島秋季練習」(21日、マツダスタジアム)
広島・鈴木健矢投手(28)が21日、新球種「スローシンカー」の習得に意欲を示した。今季は6先発を含む自己最多の35試合に登板し、3勝2敗、2ホールド、防御率2・50をマークしたサブマリンが、さらなる進化へ向けて動き出す。
着手の背景にあるのは対左打者への課題意識だ。右打者は内角への直球と外角のスライダーを軸に配球を組み立て、被打率・220に抑え込んだのに対し、対左打者は同・270と苦戦。「左に対して緩急が使いきれていなかった」と分析し、左打者の外角へ逃げる球種に着目。スローシンカーの習得を決めた。
すでにシーズン後半のキャッチボールで試投を重ね、「ある程度コントロールできている」と手応えをつかみつつある。今季から投げ始めたカットボールとは逆方向に曲がる軌道を描くため、相乗効果による左打者攻略を狙う。
今季は約2年ぶりに先発勝利を挙げるなど、先発と中継ぎでフル回転。急な先発登板の直後は、「体がバキバキだった」と話すように、便利屋としての負担も大きかっただけに、準備期間を取れる今秋の意義は大きい。
現在はシーズン中の疲労を取り除きつつ、ランニングや体幹トレーニングで土台を作り直している。「先発する可能性が分かっているだけで調整法が違ってくる。今の期間を使って、先発もやっていく気持ちを少しずつつくっていきたい」と鈴木。唯一無二の変幻自在な投球術に磨きをかけ、来季もマウンドで輝きを放つ。
