阪神1位指名は大学No.1捕手の青学大・渡部が最有力 補強ポイント「勝てる捕手」 競合覚悟で次代の正捕手狙う

 「2026年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が22日、午後4時50分から都内のホテルで開催される。阪神は21日、都内ホテルでスカウト会議を開き、藤川球児監督(46)が1位指名選手は当日まで待って決めると明かした。最有力は大学No.1捕手の青学大・渡部海捕手(22)。競合覚悟で近未来の正捕手獲りに挑む。昨年、3球団競合で立石を引き当てた指揮官が、再び“残り福”をつかみ取る。

 昨年、一昨年以上に藤川監督はスカウト会議で、候補選手の特徴に耳を傾けた。約3時間。リーグ3連覇に挑む来季だけではなく、5年、10年と、中長期のチーム編成を描きつつ、ドラフト当日に向けた戦略を練った。最大のポイントになる1位指名も、例年同様に公表することはなかった。

 「一番が何人もいるかもしれないのでね、本当に。当日にならないと分からないだろうなというのは、上位の選手に関しても感じはしますよね」

 最も補強ポイントに合致するのが青学大の捕手、渡部。会議内でも「勝てる捕手」と説明があったように、智弁和歌山で21年に2年生ながら正捕手として夏の甲子園優勝。青学大でも入学直後から6季連続で東都優勝、4度の日本一とチームを勝利に導いてきた。高校、大学で日本代表にも選出されるなど、常に世代のトップを走ってきた。

 今季、1軍登録の捕手は主に36歳・伏見、35歳・梅野、32歳・坂本。次世代の候補として28歳・栄枝、23歳・嶋村らも1軍を経験したが定着には至っていない。藤川監督は渡部の印象について「軽々に発言はできない。どの選手でもご縁があればだし、どうなんですかね。よく分からない」と濁したが、意中の一人であることに違いはない。

 ただ、複数球団による競合必至。それでも昨年、立石を入札したようにここ数年、チームの補強ポイントとなる選手の獲得を貫き通し、成功を収めてきた。抽選の場合は藤川監督がクジを引く。「そうですね。日本シリーズもありませんので、今年はよく話も聞けました」。昨年同様ウエーバー順では阪神が最後。“残り福”を信じて待つ。

 「1位候補はいっぱいいる。実力が拮抗(きっこう)していると言うかね」と話すように、抽選が外れた場合も野手の獲得を狙う可能性が高い。候補に挙がるのは2人。まずは明大・榊原七斗外野手(22)。球団関係者が「今年の阪神に入って、すぐにレギュラーを張れる選手」と評したように、走攻守で優れた即戦力外野手だ。

 また、同大学の岡田啓吾内野手(22)も評価が急上昇。主に二塁を守り、50メートル走5秒8の俊足。遊撃や外野での起用もイメージしながら、「周東になれる逸材」としてリストに挙げる。2位以下で高校生左腕や即戦力投手、高校生野手の獲得を狙う。「とにかくご縁があった選手に活躍してもらえるように努力するということ」と藤川監督。人事を尽くして天命を待つ。

 ◆渡部 海(わたべ・かい)2004年8月20日生まれの22歳。大阪市出身。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。遠里小野小1年時に大阪ゴールデンファイヤーで野球を始め、大和川中では住吉ボーイズに所属し、U-15日本代表も経験。智弁和歌山では1年夏からベンチ入りし、2年夏の甲子園で正捕手として優勝に貢献。高校通算38本塁打。青学大では1年春からマスクをかぶりリーグ6連覇、4度の全国制覇を達成。昨夏の大学日本代表でも正捕手。

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