広島同期で明暗 工藤先発2回2失点でプロ初黒星「ピンチで甘く入った」 赤木2番手で3回0封「球速もっと上げられる」
「阪神2-1広島」(6日、甲子園球場)
ベンチで唇をかみしめる姿が象徴的だった。人生初となる甲子園での登板。広島の工藤泰己投手は2回4安打2失点で終えた。プロ初黒星も喫し「ピンチの場面で甘く入ってしまった」と、表情を曇らせた。
初回2死二塁だ。佐藤輝に先制の中前適時打を浴びた。直球は149キロながら、高めに抜けた1球。失投を確実に仕留められた。二回、近本に許した二塁適時内野安打も、捉えられたのは内角高めの直球だった。
高校時代から憧れた聖地。プロとなり、初めてマウンドに立った。「普通に投げられました」。虎党で埋まったスタンドは気にならなかったが、要所で指先が狂った。
三回から2番手で登板した赤木晴哉投手は、3回3安打3奪三振無失点。走者を出しても、粘りの投球が光った。五回1死二塁では佐藤輝を空振り三振。外角いっぱいの直球は、キレがあった。
明暗が分かれた2人の結果。ともに2連覇の阪神を相手に、腕を振った経験を来季につなげなければならない。新井監督は工藤について「来年につなげてほしい」と、さらなる成長を望み、赤木には「たくさん良い経験ができたと思う。彼もまた来年、一回り大きくなって帰ってくることを期待している」と話した。
シーズン終了後、2人はみやざきフェニックス・リーグに参加する。「体力面も技術面も上げていきたい」と工藤。赤木は「球速はもっと上げられる」と力を込めた。来季の飛躍を目指し、汗を流し続ける。
