広島・床田「勝って、みんなで喜びたい」 川口以来の球団左腕4年連続規定投球回へ8回2/3 異例の2週間ブルペン入らず最終調整

練習中に笑顔を見せる床田(撮影・北村雅宏)
入念にキャッチボールする床田
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 広島の床田寛樹投手(31)が30日、マツダスタジアムでの投手指名練習後に取材に応じ、4年連続での規定投球回到達に意欲を示した。1日の中日戦(マツダ)に予告先発する左腕は、ここまで134回1/3を投げた。節目の143回まで8回2/3だ。チームを勝利に導く投球とともに、自身もラストスパートをかける。

 飾らない人柄を表すようだった。床田はこれまで、個人の数字には興味を示してこなかった。この日は違った。チームメートやスタッフからの声に背中を押され、フツフツと湧き上がってきた、封印していた思いを言葉にした。

 「今年は難しいと思っていた。でも周りに『規定(投球回)には、行っておいた方が良い』と言われて。行きたい気持ちになりました」

 ここまで22試合に登板し134回1/3を投げた。シーズンを1年間、戦い抜いた証しとなる143回の規定投球回まで、残り8回2/3だ。

 156回を投げて初めて規定投球回に達した23年から昨季まで、3年連続で成し遂げてきた成績だ。4年連続となれば、球団では1985~94年に10年連続で達成した川口和久以来となる。

 1日の中日戦は、大野が予告先発する。相手左腕も4年ぶりの規定投球回まであと6回と迫っており、並々ならぬ決意でマツダスタジアムのマウンドに上がることが見込まれる。火花が散る投手戦が想定されるだけに、負けるわけにはいかない。中日戦でクリアできなかった場合でも、中4日で迎える6日からの阪神2連戦に備える意気込みがある。

 平常心でマウンドに上がる。苦い記憶は、19年9月19日のDeNA戦。あと9回で初めて節目に到達するという試合で、六回途中にKOされた。

 「五回が終わって50球台とペースは最高で、7-0で勝っていたんです。でも六回に死球から打たれて交代。チームもサヨナラ負けを喫してしまいました」

 その教訓があるからこそ、無心で腕を振る構えだ。

 準備は万全だ。この日は青空の下、キャッチボールなどで最終調整した。この2週間は、ブルペンでの投球練習は行わず、強めのキャッチボールや遠投で指先の感覚やフォームを確かめてきた。異例とも言えるが、この調整がベストだと判断した。

 1日は、自身にとって今季の本拠地最終登板になる。鯉党に勝利を届けることを使命とした。「見に来てくれてる人たちのためにも、やっぱり勝ちたい。勝って、みんなで喜びたい」。チームの勝利を最優先にする頼れる左のエースが、意地と誇りを胸にマウンドに上がる。

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