広島・新井監督「一つでも多くいい試合を」 0-10完敗で政権ワースト借金21、3年連続Bクラス確定 最下位だけは回避へ

名古屋での最終戦を終え、グラウンドを見る新井監督(左)=撮影・北村雅宏
1回、斉藤優は石川昂の打球を捕球できず先制点を献上する
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 「中日10-0広島」(21日、バンテリンドーム)

 広島が中日に連敗を喫し、12試合を残して3年連続のBクラスが確定した。投打にわたって見せ場なく、借金21は新井政権4年目でワーストを更新。5位・ヤクルトとは2ゲーム差だが、2005年以来、21年ぶりとなってしまう最下位フィニッシュは避けたいところ。新井貴浩監督(49)は、残り試合で1試合でも勝利を積み上げていくことを誓った。

 これが現実だ。敵地のメインビジョンに刻まれた「0-10」のスコア。見せ場をほとんど作れずに完敗を喫し、3年連続のBクラスが確定した。左翼席を陣取った鯉党へのあいさつを終え、肩を落としてベンチに引き揚げるナインの背中が小さく見える。新井監督は「(今季)バンテリン最後の試合が、こういう試合になって申し訳ないです」と謝罪した。

 先発の斉藤優が二回までに4点を失うなど5回5失点(自責4)で降板。指揮官は右腕について、「自分との勝負になってしまっていた」と指摘した。序盤に試合の主導権を握られると、打線は相手先発・高橋宏の前に七回まで沈黙。八回以降もホームが遠く、三塁を踏めずに今季16度目の完封負けとなった。

 新井政権4年目はグラウンド外での衝撃的な騒動から始まった。春季キャンプイン直前の1月に羽月元選手が「ゾンビたばこ」とも呼ばれる指定薬物エトミデートを使用した疑いで逮捕され、球団は2月に契約を解除。開幕後も影響は続き、7月には矢野と前川が広島県警の家宅捜索を受け、松田オーナーが涙ながらに謝罪するなど無関係の選手にとっては、野球に集中しづらい環境が続く事態となってしまった。

 チームは4年ぶりの開幕3連勝と好スタートを切ったが、投打の柱として期待した選手たちの誤算が響いた。島内、森下、ファビアン、小園らが不調により2軍で再調整。床田、栗林、ハーンらもけがで離脱するなど、思い描いていた戦力で戦える期間がほとんどなく、上位との差を広げられた。現時点で規定に到達しているのは菊池と坂倉のみ。最長3連勝にとどまるなど、波に乗りきれず、月間勝ち越しが一度もないまま9月を迎えてしまった。

 5位・ヤクルトとは2ゲーム差。このまま最下位でシーズンを終えると、2005年以来、21年ぶりの屈辱となる。22日からは本拠地に戻って、優勝争い真っただ中の巨人と4連戦を戦う。新井監督は「まだ試合がある。一戦一戦、一つでも多くいい試合を見せられるように頑張るだけです」と、最後まで戦う姿を示すことを約束した。残り12試合。最下位フィニッシュだけは避けたい。

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