広島サヨナラ3連勝!新井監督執念九回代走2人起用実った「みんなの粘りが最後いい結果に」 開幕カード以来13度目ついに
広島が今季6度目のサヨナラ勝ちで、開幕カード以来となる3連勝を飾った。1-1の九回2死二、三塁からアブレウが暴投。代走で出場していた三走・辰見鴻之介内野手(25)が本塁を踏んだ。新井貴浩監督(49)の攻めの采配が見事に的中。3試合連続の逆転勝ちで、3位DeNA、ヤクルトとは4ゲーム差に縮まった。
想定外の幕切れに、ナインはワンテンポ遅れてベンチを飛び出した。跳びはねながら一塁へ向かった佐々木を中心に喜びを爆発させる選手たち。新井監督は「ちょっと予想外の展開ではあったんですけど、みんなの粘りが最後いい結果になった」と、チーム一丸での勝利に頰を緩ませた。
同点の九回に指揮官の采配がさえ渡った。アブレウに対し、1死からファビアンが四球を選んで出塁。ここで代走の切り札・辰見を投入した。今季21盗塁を決めている韋駄天(いだてん)は、塁上にいるだけで存在感は絶大。助っ人右腕は坂倉とモンテロの打席で計7度、一塁へけん制した。
坂倉は空振り三振に倒れるも、モンテロは3ボールから申告敬遠で出塁。続く佐々木の初球で捕手・石伊がボールをはじく間に、二走・辰見は「迷いはなかった」と三塁へ進んだ(記録は捕逸)。チャンスが2死一、三塁に拡大すると、指揮官はここで一走・モンテロの代走に大盛を起用。「あそこはあえて守りづらくさせるため。守りにプレッシャー与えるため」と勝負手を打った。
最後は佐々木がフルカウントから見送った9球目のスライダーが外角に大きく外れ、石伊が捕球できず(記録は暴投)。ボールが一塁側ベンチ前付近を転々とする間に、辰見が快足を飛ばしてサヨナラのホームを踏んで勝負が決まった。
積極采配で相手バッテリーに重圧をかけ続け、もぎ取った1勝。新井監督は辰見について「ただ走るだけでなく、彼を代走で送ることで揺さぶることができる。それだけ彼はスペシャルな存在だと思う」と、賛辞の言葉を並べた。
移籍1年目からチームに欠かせぬ存在となっている辰見。けん制死や三盗失敗などがありながらも、恐れずスタートを切っている。「行ったから失敗できたという捉え方もできる。未来のためにやっている」。全ての経験が今後の成長への糧となる。
チームは3試合連続逆転勝ち。開幕カード以来となる3連勝を、13度目の挑戦でようやく達成した。2年連続で中日戦の勝ち越しも決まった。21日からは東京ドームに場所を移して2位・巨人との3連戦が待っている。「しっかり切り替えて、コンディションを整えて臨みたい」と新井監督。一戦必勝の姿勢で、上位争いに食い込んでいく。
